診療科案内

集中治療科

集中治療科

 当院の集中治療室(Intensive Care Unit:ICU)は、24時間365日医師が常駐しており、10代から100代まで、年間約800人の重症患者さんに対して集学的な治療に当たっています。多発外傷、脳卒中、急性心筋梗塞、大動脈解離、敗血症、重症腎不全、重症呼吸不全、重篤な併存疾患を有する患者さんや侵襲の大きい手術の術後など、多岐にわたる症例に対し、人工呼吸器、大動脈バルーンパンピング(IABP)、経皮的心肺補助(PCPS/ECMO)、血液浄化装置などの生命維持・補助装置を用いて治療を行っています。

 当院のICUは手術室と隣接しており、術後患者さまの負担軽減のため、出来るだけ短い移動距離でICUに入室出来るように設計されています。また、プライバシーに配慮し、10床全て個室であり、そのうち2室は陰圧管理対応となっていて、症例に応じて感染症対策も行っています。ご家族の面会も、専用の入り口から入室することで、他患者さまのご家族と会うことなく面会することが可能(現在はコロナウイルス感染の影響で原則面会不可)です。

 各診療科の医師のみならず、看護師、理学療法士、薬剤師、臨床工学士、栄養士等多職種の集うカンファレンスで治療方針を共有し、チームで治療に当たっています。ICU内での治療のみならず、ICU退室後の身体障害や認知機能の低下、精神障害(集中治療後症候群)を予防するため、積極的な早期離床推進にも取り組んでいます。  今後も、新しい知見に触れながら、日々研鑽し、鹿児島県の急性期医療に貢献して参ります。

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