主な手術手技と解説

開頭クリッピング術 

開頭クリッピング術とは、動脈瘤の根っこ(ネック)の部分を、クリップで外側から挟み込んで、コブの中に血液が流入しないようにする治療法です。
開頭クリッピング術の利点は、歴史が長い治療法ですので、手術を行った後の長期的な成績がわかっていることです。欠点としては、頭の骨を開ける必要があり、患者さんの負担が少なくないことです。

開頭クリッピング術の流れ

コイル塞栓術 

コイル塞栓術とは、局所麻酔で細いカテーテル(マイクロカテーテル)を脳動脈瘤の中まで誘導し、コイルを使って脳動脈瘤の内側から詰めてしまうことで、脳動脈瘤に血液が流入しないようにする手術です。

コイル塞栓術の流れ

開頭血腫除去術 

開頭血腫除去術とは、頭の骨を開けて血腫を取り除いたり、脳内にたまった水を外に出して脳の圧迫を減らしたりする手術です。手術によって退院後の生活動作の改善が期待できる方もいますが、脳出血の症状を手術で完全になくすことはできません。一度損傷した脳のダメージは、血液を取り除いても残ってしまうからです。出血の場所によって手術が難しい方もいます。

穿頭血腫ドレナージ術

穿頭血腫ドレナージ術とは、頭蓋骨に直径約1cmの穴を開け、硬膜と血腫の膜を切り、流出してくる血のたまりの中に細い管(ドレナージ)を挿入して血腫を排出します。局所麻酔で行うことができ、手術時間は20~30分程度です。管は一晩留置し、翌朝頭部CTなどで血腫の量をチェックした後に抜去します。

血管内治療

血管内治療とは、足の付け根や腕などにある太い動脈からカテーテルという細い管を血管の中に入れ、その管を脳や首の血管まで移動させ、詰まっている血栓を回収・吸引して取り除くという治療法です。

頸動脈ステント留置術

頸動脈ステント留置術とは、局所麻酔で、主に太ももの血管から頸部頸動脈までカテーテルを誘導し、狭窄部位をカテーテルの先についた風船で広げ、再び狭窄しないようにステントと呼ばれる金属製の筒状の金網を留置する治療法です。

水頭症手術(シャント手術)

シャント手術とは、髄外内にたまった過剰な髄液を脳以外の身体の中に逃がしてあげる治療法です。脳室腹腔シャント(V-Pシャント)術、脳室心房シャント(V-Aシャント)術、腰椎腹腔シャント(L-Pシャント)術があります。

頭蓋骨形成手術 

頭蓋骨形成手術とは、外傷や腫瘍摘出術などで欠損した頭蓋骨の一部を、自分の骨やチタンなどで再建する手術です。

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