主な対象疾患

脳卒中

脳卒中とは、脳への血流不全によって脳の神経細胞が壊死したり、血管が破れ出血したりする病気の総称のことをいい、脳血管障害と呼ばれることもあります。脳卒中は大まかに、脳の血管がつまることによっておこる脳梗塞、脳の血管が破れておこる脳出血、そして、脳動脈瘤の破裂などにより脳の表面を覆うくも膜の内側に出血が拡がるくも膜下出血の3種類があります。 脳卒中を疑う症状としては、片方の手足や顔半分がしびれる、呂律が回らない、言葉が出てこない、フラフラする、片方の目が見えない、物が二重に見える、視野の半分が欠ける、激しい頭痛がするなどといった症状が突然起こります。

 


  • 脳梗塞

  • 脳出血

  • くも膜下出血

主な治療の方法: 開頭クリッピング術コイル塞栓術開頭血腫除去術など

脳梗塞

脳梗塞とは、脳の動脈がつまって血液の流れが悪くなり、脳に酸素が行き渡らなくなることで脳の神経細胞がダメージを受けることをいいます。脳梗塞の症状は、ダメージを受ける脳の場所やその程度により異なります。代表的な症状としては、手足に力が入らない、片足・片手がしびれる、言葉が出てこない、物が二重に見えるなどがあげられます。また、脳梗塞には、症状の前触れ発作といわれる一過性脳虚血発作(TIA)がみられることがあります。半身の運動麻痺などの症状が表れ、症状は数分から十数分、長くても24時間以内に完全に消えてしまいます。一過性脳虚血発作の発作後、90日以内に脳梗塞を発症する頻度は10~20%といわれ、そのうち約半数は、2日以内に発症するといわれています。このような発作があった方はなるべく早く医療機関を受診しましょう。

主な治療の方法:血管内治療・薬物療法など

脳出血

脳出血とは、脳実質内の出血のことをいい、その血液の塊が脳組織を圧迫してしまうことで、頭痛、運動麻痺や言葉の障害、意識障害などさまざまな症状が起こります。脳出血は、脳溢血(のういっけつ)と呼ばれることもあります。 脳出血の代表的な症状は半身麻痺で、顔の半分、片方の手・足が突然動かなくなったり、感覚の異常や、しびれが生じたりすることもあります。その他にも呂律が回らなくなったり、言葉が出なくなったり、相手の言葉を理解できなくなったりする言語障害や、片目の視力がなくなったり、視野の一部が見えなくなったり、物が二重に見えたりするなど、目の異常が生じることもあります。脳内出血の原因は様々なものがありますが、主な原因は高血圧であるといわれています。高血圧は生活習慣と関わりがあることが多く、予防としては生活習慣の改善と降圧治療薬があります。

主な治療の方法:開頭血腫除去術・薬物療法など

くも膜下出血(破裂脳動脈瘤)

くも膜下出血とは、脳卒中のひとつで脳を包んでいる「くも膜」という膜の内側に出血を起こしした状態のことをいいます。その原因のほとんどが脳の動脈にできた“こぶ”(脳動脈瘤)が破裂することによるもので、症状としては、今までに経験したことのない突然の激しい頭痛が特徴で、同時に、嘔吐を伴うこともあり、重症の場合は意識障害も生じます。また社会復帰できる方は、約3人に1人といわれ、助かった場合でも重い後遺症が残ることがある重篤な疾患です。

主な治療の方法:開頭動脈瘤頚部クリッピング術動脈瘤コイル塞栓術など

未破裂脳動脈瘤

脳の動脈にできる血管のふくらみ(コブ)を脳動脈瘤といい、コブが破裂していない未破裂脳動脈瘤と破裂してくも膜下出血きたした破裂脳動脈瘤に分類されます。症状として散瞳、複視、眼瞼下垂等がありますが、小型の場合は無症状のため、脳ドックや検査機器の普及により、その発見が多くなってきています。一般的に未破裂脳動脈瘤の治療適応は、最大径が5mm前後より大きく、その他の条件(年齢・健康状態など)が手術の妨げにならない場合とされています。

主な治療の方法:開頭動脈瘤頚部クリッピング術動脈瘤コイル塞栓術

急性硬膜外血腫

急性硬膜外血腫とは、頭蓋骨と脳を包んでいる硬膜の間に出血が起こる病態のことで、主に頭蓋骨骨折などの頭部外傷により発生します。 その多くは、受傷直後から意識が混濁しますが、その後、数分から数時間意識障害回復することがあり、これをlucid interval(意識清明期)と呼び、急性硬膜外血腫の特徴の一つとなっています。lucid intervalの見られる症例は、約15~60%であり、受傷部位や重篤度によって様々です。

主な治療方法:開頭血腫除去術

急性硬膜下血腫

急性硬膜下血腫とは、頭部外傷などによって生じる、頭蓋骨の内側にあり脳膜を包んでいる硬膜とくも膜下との間(硬膜下腔)に出血が起こる病態のことをいい、出血した血液(血腫)が脳を圧迫します。脳実質内に損傷(脳挫傷)を伴うこともあります。 受傷直後より意識障害を呈していることが多く、呼吸異常、片方の瞳孔が開いてしまう(瞳孔不同)などの症状がみられ、急性硬膜外血腫と比べて重篤であることが多いのも特徴です。

主な治療の方法:開頭血腫除去術

慢性硬膜下血腫

慢性硬膜下血腫とは、軽度の外傷などにより硬膜とくも膜との間(硬膜下腔)に出血が起こり、皮膜を伴う血腫が形成される病態のことをいいます。この血腫が脳を圧迫することにより、歩行障害、頭痛、認知障害、片麻痺などの症状が見られます。 敷居や天井などに軽く頭をぶつけただけでも起こることがあり、アルコール多飲者やご高齢の方に多く起こります。受傷後、約3週間以降(多くは2~3ヶ月吾)に発症します。

主な治療の方法:穿頭ドレナージ術

頸動脈狭窄症

頸動脈狭窄症とは、心臓から脳に血液を送る頸動脈が動脈硬化を起こし、狭窄した状態のことをいいます。これにより、脳の血流が低下したり、狭窄部分に小さな血の塊(血栓)ができたりします。その結果、一過性の運動障害、黒内障、片麻痺などの症状が出現したり、TIA(一過性脳虚血発作)や脳梗塞を発症する危険性が高くなったりします。 また、無症状の場合もあり、脳ドックで偶然見つかるケースもあります。

主な治療の方法:頸動脈内膜剥離術頸動脈ステント留置術・薬物療法・生活習慣の改善など

脳腫瘍

脳腫瘍とは、頭蓋骨の内部に発生する腫瘍のことをいいます。脳腫瘍には、脳あるいは周囲の膜などから発生する原発性脳腫瘍と、他臓器がんから転移する転移性脳腫瘍とがあります。 さらに、進行すれば正常脳組織がすき間(特に下方)に向かって押し出され(脳ヘルニア)、意識障害や生命の危険が生じます。腫瘍が大きくなると、頭蓋内の圧力が上がり、頭痛や吐き気、麻痺、歩行障害などの症状が出てきます。

主な治療の方法:腫瘍摘出術・放射線治療・化学療法(抗がん剤治療)など

詳しくは、WEBマガジン SmaHapi 「日常の違和感に潜む脳腫瘍とは|米盛病院 脳神経外科」をご覧ください。

水頭症

脳腫瘍とは、頭蓋骨の内部に発生する腫瘍のことをいいます。脳腫瘍には、脳あるいは周囲の膜などから発生する原発性脳腫瘍と、他臓器がんから転移する転移性脳腫瘍とがあります。 さらに、進行すれば正常脳組織がすき間(特に下方)に向かって押し出され(脳ヘルニア)、意識障害や生命の危険が生じます。腫瘍が大きくなると、頭蓋内の圧力が上がり、頭痛や吐き気、麻痺、歩行障害などの症状が出てきます。

主な治療の方法:水頭症手術(シャント手術)など

pageup