足の血管がこぶのように浮き出た状態のことです。足の静脈（全身に送られた血液が心臓に戻る血管）の弁が正常に働かず、血液が逆流し、足の静脈内に血液がたまることで起こります。
女性に多く、年齢を重ねるほど発症リスクが高まります。長時間の立ち仕事や妊娠・出産を経験された方に発症することが多いとされます。また、肥満も原因のひとつです。
こちらのページもご覧ください（米盛病院ハートチームページ）。

症状の多くがふくらはぎに発症します。足のだるさや重さ、鈍い痛み、むくみ、かゆみ、湿疹などの症状が慢性的に生じます。悪化した場合は、潰瘍（かいよう）ができることがあります。

下肢血管超音波検査（血管エコー検査）を行います。

【ご参考】

• 画像検査（CT、MRI、内視鏡検査など）について
• 生理機能検査（心電図、超音波など）について

保存療法と根治治療の2つがあります。
保存療法では、生活習慣の改善や弾性ストッキングの着用によって、症状の改善・進行予防を行います。
根治治療には、血管内焼灼術（しょうしゃくじゅつ）・ストリッピング術・硬化療法などがあります。
当院では、足の静脈内にカテーテルという細い管を入れ、レーザーを用いて血管内を治療する血管内焼灼術を行っています。当手術は、低侵襲手術（手術によってできる傷の大きさや痛みをできるだけ和らげることにより、患者様の負担を軽減する手術）です。

適度な運動とバランスの良い食事を心がけてください。長時間の立ち仕事や座り作業など、同じ姿勢でいる時間が長い方は、合間に軽い運動やストレッチを取り入れることをおすすめします。