急性心筋梗塞
病気の概要
心臓につながる血管(冠動脈)に血のかたまり(血栓)が詰まり、心臓に必要不可欠な酸素や栄養が届かなくなることで、心臓の一部の筋肉が壊死する(壊れてしまう)病気です。
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症状について
最も多い症状は、胸全体が押さえつけられるような圧迫感や痛みです。瞬間的な痛みではなく、5~10分ほどかけて徐々に強い痛みへ変化します。20分以上強い痛みが継続する場合は、緊急性が高いため、すぐに救急車を呼んでください。
心臓の背中側やみぞおち周辺の痛みや、全身に冷汗をかくこともあります。痛みが胸の周りから肩や首、あご・歯などへ広がる場合もあります。
押さえつけられるような胸の痛みに加えて、顔面が蒼白になる、冷汗、吐き気、息切れ、呼吸困難などをともなうことがあります。
検査について
冠動脈造影検査、心臓超音波検査、心電図、血液検査などがあります。
当院では、疑わしい症状がある場合は早急に検査を行い、検査によって心筋梗塞が発見されるケースもあります。
治療
治療には大きく分けて「薬物治療」、「カテーテル治療」、「バイパス手術」があります。
カテーテル治療では、手首や足の付け根の動脈からカテーテル(細くて柔らかいチューブ)を挿入し、詰まった血管を内側から押し広げ、血流を再開します。急性心筋梗塞や狭心症では、病院到着後90分以内の血流再開が求められていますが、当院ではほとんどの症例で60分以内を達成しています。
バイパス治療は、胸を開き、狭くなった血管の先に新たな血管をつないで迂回路をつくり、血液の流れをつくります。当院では、従来のバイパス治療はもちろん、患者さまの状態にあわせて、低侵襲手術(手術によってできる傷の大きさや痛みをできるだけ和らげることにより、患者さまの負担を軽減する手術)であるMICSによる冠動脈バイパス術を行っています。
病気の予防
動脈硬化を防ぐため、生活習慣の見直しが大切です。適度な運動とバランスの良い食事を心がけてください。
良いか迷ったときなどお電話ください。