不整脈
病気の概要
心臓は拍動することにより全身に血液を送り出すポンプの役割を担っています。拍動は心臓の筋肉に電気信号が伝わり、収縮することで生じます。
不整脈とは、この電気信号のリズムが乱れることで、脈が速くなったり(頻脈)、遅くなったり(徐脈)する状態のことです。
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症状について
不整脈の症状は個人差が大きく、種類によっても違いがあります。
1分間の脈拍が120回以上になる頻脈性不整脈は、専門医療機関での精密検査が必要です。脈拍が速すぎると、心臓は血液を効率的に送り出すことができなくなります。あまりに速すぎると、心臓から全身へ血液を全く送れない状態(心停止発作)に至ることもあります。ドキドキするような心臓の拍動、めまい、立ちくらみなどの症状が生じます。症状が悪化すると失神、けいれんが生じる場合があります。
1分間の脈拍が50回未満徐脈性不整脈も、精密検査が必要です。脈拍が少ないため、心臓は日常生活や運動に必要な酸素を体中に行き渡らせることができなくなります。そのため、安静時や軽い運動でも、めまいや息切れを起こし、過度な疲労感や失神などの症状が生じます。
不整脈は心臓からうまく血液を送り出せなくなるため、血流が滞り、血栓(血のかたまり)をつくることがあります。これが心臓から全身に送り出されると、血管が詰まり、脳梗塞などにつながる恐れがあります。
検査について
心電図、運動負荷心電図、ホルター心電図、心臓超音波検査などを行います。
治療
治療には大きく分けて「薬物治療」、「カテーテル治療」、「デバイス療法」、「不整脈手術(メイズ手術)」があります。不整脈では正常な拍動を阻害する電気信号の流れを整えることが必要です。
病気の予防
不整脈の原因は、加齢や病気、ストレスなどさまざまです。そのため、生活習慣の見直し、適度な運動とバランスの良い食事を心がけてください。喫煙や飲酒、ストレスなども原因となります。
不整脈は、自覚症状がないケースもあり、定期的な検診が大切です。また、自身で脈の状態をチェックする検脈の習慣をつけることもおすすめです。
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