大腿骨遠位部骨折
病気の概要
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太ももの骨のなかでも膝に近い部分の骨折のことを言います。大腿骨骨幹部骨折と同じく、スポーツや交通事故などと関連して発症する若年者や、骨粗しょう症を持つ高齢者にみられることが多いです。大腿骨の遠位部は膝関節を構成する重要な一部であり、骨折すると膝関節の機能が著しく低下します。日常生活の中で歩行は欠かせない動作であるだけに、治療は必須です。
症状について
痛みや腫れ、出血といった骨折の症状がみられます。また、膝を構成する筋肉の影響などから、足が短くなったり、変形したりという症状が現れることがあります。さらに、膝関節を巻き込んだ形で発症する場合がありますが、この場合、手術を行っても歩行障害が残ることがあります。
検査について
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X線(レントゲン)検査で骨折の有無を確認します。骨折が膝関節にかかっているかによってCT検査を併用することもあります。動脈損傷が疑われる場合は血管造影も用いることがあります。
治療
骨折部のずれが少なければ、ギブス固定や牽引による保存療法により治療します。骨折部のズレが大きい場合には手術療法を選択します。骨折部のズレを治してプレートやスクリュー、髄内釘(骨の中に金属の芯棒を通してスクリューで固定する方法)により固定します。
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髄内釘固定
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プレート固定
病気の予防
骨粗鬆症の方の場合は少し転んだ程度でも骨折することがありますので、例えば、家庭内で転倒に結びつくものを排除する、座って行えるように日常用品の配置を考える、といった対応をとるのも予防のひとつです。
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監修:山下 学
整形外科/外傷グループ
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