内側側副靭帯損傷・外側側副靭帯損傷
病気の概要
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側副靱帯損傷は膝に側方方向の反力が加わることで生じるケガです。内側側副靭帯損傷は、膝靱帯損傷の中では最も発症頻度が高く、スポーツ中(ラグビーのように相手と接触して起こる接触損傷や、サッカーやバスケットボール、スキーのようにジャンプの着地や方向転換などで起きる非接触損傷など)や交通事故、転倒などで膝関節に脚の外側から衝撃が加わることで生じます。外側側副靭帯損傷は比較的まれなケガで、膝関節に脚の内側から衝撃が加わることで生じます。
症状について
ケガをした部分に痛みと腫れがでます。このほか、ケガの程度により関節の不安定感や可動域の制限、関節血症(関節内に血がたまり腫れる)などが生じる場合があります。
検査について
手でケガの部位に触れる検査によって診断します。ストレステストと呼ばれる方法で、膝に外力を加えることでケガの程度を調べます。より精度の高い診断のためにMRI検査を行う場合もあります。
治療
内側側副靭帯、外側側副靭帯それぞれ単独の損傷であれば手術を行わず、保存療法として装具療法などを行います。他の膝靭帯を同時にケガしている場合は、手術療法として靭帯再建術を行います。
病気の予防
予期せぬケガは別として、膝まわりのストレッチや筋力トレーニングを行うことはきわめて重要です。
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監修:山下 学
整形外科/外傷グループ
よくあるご質問
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復帰には軽傷で2週間、中等度で8週間程度かかります。寝返りで痛みがでるような場合は、膝の内外反を制動してくれるサポーター装着が大切です。
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膝をピンと伸ばしたり、80度程度曲げたりすると痛みがでます。痛いといってそのままにしていると膝が固まって正座ができなくなります。可動域制限を作らないために早期から外来リハビリを推奨しています。
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良いか迷ったときなどお電話ください。
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