刺創(刺し傷)
病気の概要
刺創(刺し傷)とは、包丁やナイフ、ガラスの破片といった、尖った固いもので刺されたけがのことをいいます。見た目の傷が小さくても、内部の血管や神経、内臓が傷ついている場合は重症となり、刺したものが汚染されていた場合、重大な感染症を引き起こすことがあります。
症状について
傷の深さや部位によって症状は異なります。動脈や臓器に傷がない場合は痛みや出血などの症状にとどまります。胸部を刺された場合、心臓や肺、大動脈が傷つき、呼吸困難や大量出血によるショック症状を引き起こします。腹部を刺された場合、臓器の傷によるショック症状や強い腹痛を引き起こします。
検査について
創の方向や深さを直接調べたり、X線やCT検査を行ったりします。血管損傷の疑いがある場合は造影剤を使った血管造影検査を行うことがあります。
【ご参考】
治療
まず輸液や輸血、ドレナージといった救命措置を実施します。比較的軽度の刺創に対しては、創部の洗浄と縫合を行います。傷口の汚染が強い場合には、抗生物質の使用を検討します。
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監修:山下 学
整形外科/外傷グループ
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