多発外傷
病気の概要
交通事故や高所からの転落などによるからだの損傷で、頭部・頚部(首)、胸部、腹部、骨盤や四肢(手足)など複数の部位にわたって重い損傷を受けている状態のことをいいます。複数の臓器に重い損傷を受けていることから、多発外傷は生命に危機がおよぶ状態といえます。
症状について
意識が混濁する、呼吸回数の増加、血圧の低下など、生命を維持するための機能に異常をきたす場合が多いです。
検査について
第一にバイタルサイン(意識・血圧・呼吸)の確認を行います。そしてからだの各領域の状態の確認や内臓出血の有無の確認などもあわせて行います。意識や呼吸、血圧が安定している場合は、骨折や頭蓋内、胸部や腹部の臓器損傷の状態を調べるために、全身のCTやMRI撮影を行います。
【ご参考】
治療
まずは気管挿管や人工呼吸管理、輸液輸血など、バイタルサイン(意識・血圧・呼吸)を安定させるための治療を行います。そして、治療が必要な損傷が複数ある場合は、生命の危険度や重症度、緊急度を迅速に判断して、優先順位に従って治療を行います。初回手術では確定的手術ではなく、全身状態等考慮し、最低限の治療を行います。後日全身状態安定してから確定的手術を行います。急性期には手指や足趾などの小さな部位の骨折がわかりにくいことがあり、入院後時間が経ってから、もしくは退院後にわかる事もあります。
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監修:村岡 辰彦
整形外科/外傷グループ
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