四肢切断
病気の概要
多くは、交通事故や労働災害といった物理的衝撃によっておきます。
手や足が身体から切り離された状態のことで、手や足が完全に切り離された状態を完全切断、皮膚や腱だけでつながっているものを不完全切断といいます。
症状について
腕や太ももなどの切断では激しい痛みと大量の出血によって、ショック状態(血液の循環がうまくいかず、細胞に酸素が行きにくくなり、生命の危険がある状態)を引き起こす場合もあります。
清潔なタオルなどで切断面を圧迫止血します。切断した手足は、水で汚れを洗い流した後ビニール袋等に入れ、その袋を氷で冷やしながら急いで病院に持っていきます。
検査について
X線(レントゲン)検査で四肢(骨)の損傷状況を調べます。不完全切断の場合、血管造影で血流の状態も検査します。
治療
切断した腕や足を再接着する場合は、まず骨を接合し、血管を縫合して血流を再開させてから神経や筋肉、腱を縫合していきます。再接着が不可能な場合は義手や義足などを作りリハビリテーションを行います。再接着が成功しても筋肉や腱の動きに機能障害が残ったり、切断になった際に切断部の痛みや失った手足がまだあるような感覚と痛み(幻肢痛)がみられたりすることがあります。
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監修:村岡 辰彦
整形外科/外傷グループ
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