手指切断
病気の概要
-
手指切断とは、刃物や機械で手の指が完全に切断されることです。皮膚や腱だけでつながっているものは不全切断指といいます。切断した指が再接着可能な状態であれば、再接着術が行われます。切断した指の保存状態や切断面の状態によって生着率が左右します。
-
出典:日本整形外科学会パンフレット
症状について
皮膚や骨はもちろん、指を動かす働きの腱、神経、動脈と静脈など重要な組織も切断されます。切断直後から強烈な痛みが始まります。
検査について
切断された指はまずサランラップで包むかビニール袋に入れます。それを外側から氷で冷やした状態で保存して病院へ運びます(水や氷に直接つけたり、アルコール消毒を行ったりすると組織や血管が破壊してしまいます)。
治療
再接着術は、切断面の血行の断たれた組織を切除した後、骨を鋼線で固定した後に腱を縫合して指の形を形成します。次に血管と神経を縫合しますが、極めて細い縫合糸を使用するため手術用顕微鏡を使用します。再接着術については、微小血管吻合(マイクロサージャリ)ができる医師が行う必要があります。手術後は、血管を縮めて細くする作用がある喫煙は厳禁です。
出典:日本整形外科学会パンフレット
-
監修:村岡 辰彦
整形外科/外傷グループ
お腹や頭が痛い、急なケガ、病院に行ったほうが
良いか迷ったときなどお電話ください。
良いか迷ったときなどお電話ください。
24
時間救急相談ダイヤル