虚血性腸炎
病気の概要
虚血性腸炎とは、大腸などの血流障害により炎症や潰瘍が発症し、腹痛や嘔吐、血便などがあらわれる病気です。高齢者や糖尿病・高脂血症などの動脈硬化疾患を持つ患者さんに発症しやすいといわれています。また、慢性的な便秘も虚血性腸炎の発症につながることがあります。重症度に応じて「一過性型」「狭窄型」「壊死型」の3つに分類されます。
症状について
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突然の腹痛やその痛みによる冷汗や吐き気、嘔吐などの症状が見られます。さらに大腸などの粘膜が損傷を受けると下痢や血便といった症状を認めることがあります。
検査について
症状に応じて下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)や血液検査、腹部CT検査を実施します。
治療
基本的には入院治療を行い、腸管の安静と全身状態を良好に保つための対症療法を行います。1~2週間で症状が改善することがほとんどです。腸壁の炎症が進み狭窄が進行している場合は、腸管内で通過障害が併発することがあるため、病変部位の腸管切除手術を行う場合があります。
病気の予防
普段から食物線維の多い食生活を心がけ、便秘になるのを避けることが重要です。また、習慣的な運動やノンストレスな日常生活を心がけて、日頃から意識的に腸をいたわるようにしましょう。
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監修:川畑 活人
消化器内科
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