大動脈は、心臓から全身に血液を送り出す、体内で最も太い血管です。大動脈瘤とは、自身の血圧によって大動脈の壁が弱くなり、こぶのように膨らんでしまう病気です。動脈硬化が原因であることが多く、その…
手指切断とは、刃物や機械で手の指が完全に切断されることです。皮膚や腱だけでつながっているものは不全切断指といいます。切断した指が再接着可能な状態であれば、再接着術が行われます。切断した指の保存状…
擦過傷とは、皮膚表面がこすられて、すりむけてできた傷のことをいいます。道路のアスファルトやブロック塀などにこすれた時にできる、いわゆるすり傷のことをいいます。皮膚の傷自体は浅く、治りは早いですが、傷…
刺創(刺し傷)とは、包丁やナイフ、ガラスの破片といった、尖った固いもので刺されたけがのことをいいます。見た目の傷が小さくても、内部の血管や神経、内臓が傷ついている場合は重症となり、刺したものが汚染さ…
切創は一般的に「切り傷」といい、体の表面を包丁やカミソリなど鋭利なもので切られた直線状の傷のことをいいます。日常生活の中で機械や包丁などで誤って手を切ってしまうなど偶発的に生じることや、意図的に体を…
咬創(かみ傷)とは動物にかまれて生じる傷のことをいいます。見た目の傷が小さくても、関節や骨といった組織のけがや汚染に注意が必要です。
打撲傷(うちみ)は転落や転倒、交通事故、スポーツ中の事故などによって、体の一部に強い衝撃が加わることで、腫れや皮下出血(あおあざ)が生じることをいいます。日常生活でできる打撲傷は、一般的に数日から数…
交通事故や高所からの転落などによるからだの損傷で、頭部・頚部(首)、胸部、腹部、骨盤や四肢(手足)など複数の部位にわたって重い損傷を受けている状態のことをいいます。複数の臓器に重い損傷を受けていること…
多くは、交通事故や労働災害といった物理的衝撃によっておきます。 手や足が身体から切り離された状態のことで、手や足が完全に切り離された状態を完全切断、皮膚や腱だけでつながっているものを不完全切断といいま…
脊柱(背骨)が左右の方向に弓形に曲がる病気のことで、思春期の女性によく見られます。多くの方は無症状ですが、進行すると見てわかるほどからだの左右が非対称になります。(左右の肩やウエストラインの高さ、肩…
骨折や脱臼を伴わない(X線検査で異常なし)、軽度の靭帯の損傷のことをいいます。スポーツ中や歩行時の段差などで足首をひねることで生じます。
骨の強度は「骨密度」と「骨質(骨の微細構造)」によって決まります。骨粗鬆症は骨の強度の低下により、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。日本の推定患者数は、1280万人(女性:約980万人、男性:約…
頭蓋内の太い動脈が徐々に狭窄してしまう病気で5歳前後の小児期と40歳前後の成人期に発症のピークがあります。
顔面の動きを司る顔面神経が脳の血管に圧迫されることにより、片側顔面にぴくつきが起こる病気です。
逆流性食道炎とは、主に胃の中の酸が食道に逆流することで、食道が炎症を起こす病気のことです。胃の粘膜はこの酸の刺激に耐えられる構造をしていますが、食道は耐えられる構造になっていないため、胃の内容…
胃から続く十二指腸という消化器官に潰瘍(皮ふや粘膜の表面が炎症を起こしてできた傷がえぐれた状態)ができる病気です。十二指腸の粘膜がピロリ菌に感染することが原因と考えられています。また、ストレス…
虚血性腸炎とは、大腸などの血流障害により炎症や潰瘍が発症し、腹痛や嘔吐、血便などがあらわれる病気です。高齢者や糖尿病・高脂血症などの動脈硬化疾患を持つ患者さんに発症しやすいといわれています。また、慢…
大腸ポリープとは、大腸の粘膜の一部がいぼのように盛り上がってできたもののことです。 大腸ポリープはその構造によって、“腫瘍性ポリープ”と“非腫瘍性ポリープ”に分けられます。 40歳以上の人に多く見られます。 …
憩室炎とは、主に大腸にできる風船状に飛び出した憩室と呼ばれる部分に、便がつまるなどして炎症が起こる病気のことです。排便の際に力むことで大腸内の圧力が高まり、大腸の壁の弱い部分が押し出されて憩…
大腸憩室は主に、便秘の頻度が高まり、便を送り出すための腸管内の圧力が高まることでその圧に耐えられなくなった大腸の壁の一部が外側に風船状に膨らむことで生じます。大腸憩室出血は、憩室内の血管が溜…