コンシェルジュという職業を知ったのは、当院を受診したことがきっかけです。
医療技術を提供しているだけでなく、安心できる空間づくりやホスピタリティの素晴らしさに魅力を感じました。また、2016年に第一回総研接遇大賞を受賞していることを知り、接遇に対する高い意識と「一秒を救う。一生につなぐ。」というコンセプトに感銘を受け、心のこもったサービスを大切にしている当院の一員として働きたいと思いました。

総合案内と聞くと、カウンターでの案内業務というイメージが強いかもしれませんが、実際はストレッチャー(動けない患者様を搬送するための器具)対応や車椅子サポート、荷物の運搬など、病院内を動いていることがほとんどです。体力が必要な仕事ではありますが、ただカウンターで患者様を「待つ」のではなく、患者様のもとへ「駆けつける」ことができるところが、コンシェルジュの魅力の一つでもあります。
私が最もやりがいを感じるときは、患者様やそのご家族から「ありがとう」と感謝の言葉をいただくときです。お役に立てたことと、心が伝わったことを実感できる、嬉しい瞬間です。

コンシェルジュとして業務に取り組むなかで、「今の自分の対応は相手にとってベストだったのか」「もっと他に良い対応、声掛けがあったのではないか」と反省し、難しさを感じる場面も多々ありますが、失敗や経験は共有し、改善や成長につなげようという先輩方の教えのもと、前向きな気持ちで働くことができています。
また、患者様に対してできることを考えたり、今の業務内容に改善点はないかと試行錯誤したりする場面において、同じ志を持つ仲間と一緒に働ける喜びも日々感じています。

病院という空間はさまざまな状況や思いが混在するため、常に相手の立場に立った臨機応変な対応が求められます。また、笑顔で対応する場面だけではないため、表情や言葉一つひとつに気をつける必要があります。病院において、医療技術の提供など私たちにはできないことも多くありますが、現状に満足することなく、日々自分自身のサービスを振り返り、「私たちだからこそできること」を追求していきたいです。そして、私たちの存在がほんの少しでも「米盛病院を選んでよかった」と思っていただける要因になれたらと思います。