私は自分の専門分野を持ちたいという思いから、2016年に「皮膚・排泄ケア」の認定看護師の資格を取得しました。前職で褥瘡対策委員会に所属しており、褥瘡対策に関する医療の質の向上、褥瘡の発生予防や早期治療を目指して活動していた経験と、部署での活動を評価いただき、「皮膚・排泄ケア」の分野で認定看護師資格を取得することを上司が勧めてくれました。関心のあった分野へ進む後押しをしていただき、とても感謝しています。県外で7ヶ月間研修を受けて資格を取得したのですが、学校への入学金や学費、滞在先の家賃、交通費を病院が負担してくれただけでなく、研修期間中も給与の支給がありましたので、安心して勉強に打ち込むことができました。

現在の業務は、褥瘡予防計画の作成や患者さんへの処置、スタッフへの指導など多岐に渡ります。また、週に1回は医師・（専任）看護師・薬剤師・管理栄養士などの医療専門職と回診を行い、多角的な視点から予防と早期発見に努め、適切な褥瘡管理によって改善・治癒を目指し取り組んでいます。資格取得後は他部署のスタッフと意見交換する場が増え、新たな考え方を発見できることが楽しみの一つです。また、自分が学んだことを後輩に伝えることで、患者さんへより良いケアを提供できるようになりました。資格を取得することは自信に繋がり、活躍の場も広がります。当院は中途入職も多く、一人ひとりの背景を理解し、個人にあった支援を組織全体で行ってくれますので、自身の成長にきっと繋がると思います。