仕事に対する思いやお互いへの感謝の気持ち、
二人三脚で歩んできたこれまでのこと。
それぞれの視点からお話しします。
参加者プロフィール
【写真左】MA:Y.Sさん
【写真右】医師:水島正樹さん
一人の患者様に複数の職種が関わり、治療が進みますが、外来診察・入院・手術・入院生活・退院後の外来通院まで一連の治療経過を見ることができるのは、医師とMAさんだけだと思います。
そうですね。MAは当然のことながら患者様に医療行為を行うことはできませんが、先生の業務をサポートし、その傍らで患者様が元気になっていく姿を間近で見られることは、この仕事を行ううえで大きなやりがいです。
治療に帯同し業務を現場でアシストしてくれるため、スムーズに治療が進みます。専従でついてくれているMAさんは患者様の病状や人柄なども僕たちと同じように把握してくれています。患者様が元気に回復する喜びを共有できたり、術後の疼痛が取れない患者様や合併症を併発した患者様の経過に共に憂慮してくれたりと医師達にとっても心が支えられ、頼もしい存在です。治療や検査、病気についても勉強熱心だと思います。私にMAさんがついてくれたのは2010年の9月1日からでした。かれこれ10年以上、診療を助けていただいていることになります。
私は1年目から米盛病院でMAの仕事をしていますが、当初は病院のことについて分からないことばかりでした。先生について初めて回診に行くようになった時、看護師さんから先生への伝達をいただいても分からないことが多くて大変でしたが、先生の「分からないことがあったら何でも聞いてね」という言葉にどれだけ救われたか分かりません。先生いつもありがとうございます!
こちらこそ!おかげで私はより多くの患者様の話を外来で傾聴し、より多くの入院患者様のベッドを訪問することもできています。専従でついていることで私の業務オーダーや診療におけるクセまで把握し、私の時間の使い方まで理解を深めてくれているのは驚きです(笑)。数多くの手術や器械についても、興味をもち、毎年300人以上の手術患者様の入退院管理を手伝ってくれています。ただ医療現場のなかで医師と絶え間なく時間を過ごすことはMAさんにとってストレスとなっているかもしれない。そう思って『医師事務作業補助者を取り巻くストレス ~バーンアウトと職業性ストレスについての調査~ 』を行い、2012年第54回全日本病院学会で発表したことがあります。
先生がそのような調査をしていたなんて知りませんでした(笑)!
Y.Sさんが入職する以前の話だからね。学会で最優秀演題賞に選ばれ、学会誌や病院経営情報誌から投稿依頼がきました。医療現場に出ると血を見たり、すごく痛がっている人を見たり、普通の職場では滅多に経験することがないようなシーンに遭遇することが(よく)あるわけです。医師や看護師は数年単位かけて病院や学校でトレーニングを受けるわけですが、MAさんはそうでない場合がほとんどです。調査の結果、彼女たちも医療従事者と変わらない職業性ストレスにさらされていることがわかりました。解明されていないMAの職業性ストレスを調査し明らかにすることで私たち医師や看護師さん達もMAさんのお仕事について理解が深まるのではないかと考えました。お互いの仕事を理解することで言葉のかけ方や接し方も変わります。普段MAさんの仕事に助けられていることに対しての私なりの心遣いというか、恩返しみたいなものです。
学生の頃は診療情報管理士になるための勉強をしていたのですが、病院実習でMAという職種を見学して、「なんかすごいことをしている」と思ったのが最初の印象です。自分の仕事が医師の負担軽減につながる、すごくやりがいのありそうな仕事だなと思いました。
患者様一人当たりの外来診察時間は5分程なのですが、検査診察がスムーズに進むように事前にしっかり準備をして臨んでくれています。検査オーダーの入力・カルテの記載・診断書の作成などの補助業務をこなしてくれるおかげで、私は患者様とより多くのコミュニケーションをとることができ、そのことが医師と患者様の信頼関係の深化につながります。信頼関係が深化したうえで治療が進むと、自ずと結果もついてくるし患者様にも慕っていただける。MAさんの存在によって、そういったプラスの相乗効果が生まれることを実感しています。
水島先生は多くの手術を行っており、外来の患者様も多くいらっしゃいます。外来の診療補助は、準備も含めて確かにバタバタとして忙しいですが、その分頑張ろうと思えます。私は一事務員ですが、医師の側で働くことで医療的な知識もどんどん深まったと感じています。少しハードルの高い仕事に感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、現場での経験や勉強会などで一から学べる職場なので心配はいりません。患者様がご退院されて、外来で再び元気な姿をお見かけすると、とても嬉しい気持ちになります。今はMAという仕事に心からやりがいを感じています。
MAさんは私の一日の仕事をずっと見ています。忙しい時が続くときもあり、厳しい医療現場のなか、苦労もしていると思います。彼女たちのモチベーションに見合い、やりがいを感じることができる医療をしなきゃと思い、良い意味でプレッシャーを日々感じています。患者様や他の医療スタッフに対する心遣いなど私が教えられたことも多くあります。私の誇れる頼もしいスタッフ、本当にしっかりしています(笑)!これからも彼女が特性、個性を活かし立派に活躍してくれることを願います。

