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2019.03.25(最終更新日:2020.03.23) Dr.崔の ユーラシア大陸横断記

Vol.3 旅人は何故市場に惹き付けられるのか?

 祐里ちゃんとはバンコク近郊へショートトリップに出掛けた。
メークロンという町に面白い市場や蛍を見に行くべく、タクシーとバスを乗り継ぐ事2時間。のんびりとした田舎町という風情の駅前でバスを降り、まずは今晩の宿を探す。
メークロンに関する情報はインターネットのブログを見ただけなので、どこにホテルがあるかは分からない。だが、今までの旅の経験から、駅の近くにホテルがあるだろうと見当をつけて地元の人に聞きながら探していると、あっさりとアルファベットでHOTELと明記された建物に行き着いた。値段を確認していると、当然向こうは我々2人が同じ部屋に泊まると思っていて、1部屋いくらという提示をしてくる。こうして2人で泊りがけで来たのだから、この様な
シチュエーションを想像、いや失礼、期待していなかった訳ではない。私は祐里ちゃんの方に顔を向ける。と、「安いし、いいんじゃないですか?」彼女は事も無げにおっしゃる。
私の心がざわついたのは言うまでもない。
部屋に荷物を置き、早速2人でお目当ての面白げな市場に行ってみた。
その市場は線路上にあり、列車が近づいてくると、1度店をたたんで通過した後に再び店を開くという、なかなかユニークな市場である。なるほど、確かに列車が来ると列車すれすれまで商品を片付け、通過した後にもう一度陳列し直している。
毎度毎度列車が通る度に商品を片付けたり並べたりする
くらいなら他の場所に市場を構えればいいのにと考えて
しまうのは、効率を最優先にしてきた現代日本に生まれ
育ったからであろうか?
市場で売られている物は実に多様で、野菜や魚といった食材や日用品、衣類など、贅沢さえ言わなければ揃わない物は無い程だ。それら多くの品々の中で、私に南国を強く印象付けるのは果物だ。
バナナやパイナップルといった日本でも普通に見かける物から、マンゴーやパパイヤ、マンゴスチン等の、日本では少し値の張る物まで種類が豊富である。
マンゴーやマンゴスチンは日本でのように特別高級という感じではなく、コストパフォーマンスは非常に高い。味に関しても、少なくとも私の舌を満足させるに十分な美味しさだった。
市場を見物した後は祐里ちゃんと夕暮れ前の町を散歩した。
両脇に縁日のような露店が並んだ道を歩き、寺院の境内でセパタクローをタイ人の群衆に混ざって観戦した。タイの人達は本当に楽しそうにのんびり観戦していた。
バンコクの喧騒が嘘の様なのどかな光景だった。
宿のおやじお薦めのナイトマーケットも覗いてみた。
メークロンはあまり大きな町ではないので市内バス路線が発達しておらず、その代わりにソンテウというトラックの荷台を座席に改造した乗り物が住民の移動に一役買っている。

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