2022.03.04(最終更新日:2022.05.16)
vol.9米盛病院と007の巻〈ナイチンゲール像 編〉
米盛病院周辺の歴史をひも解く“よねさんぽ”。
今回Pick upするのは、「米盛病院内にあるナイチンゲール像」。
楽しくゆるりと米盛病院周辺を散策しましょう!
米盛病院周辺の歴史をひも解く当コーナー。9回目は、舞台を院内に、気になるスポットをご紹介します。
今回注目したのが、東棟1階のエレベーター前で優しく佇む「ナイチンゲール像」。実は、世界的人気映画『007』と深い繋がりがあることをご存じでしょうか?
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1966年秋、日本各地でロケが行われた『007』シリーズ第11作『007は二度死ぬ』。ロケ地のひとつ、鹿児島県南さつま市坊津町秋目には記念碑が建てられています。
当映画の空中戦撮影中、霧島上空で機体の接近でヘリが墜落する事故が発生。事故により、世界的に有名な空中特殊撮影カメラマンジョーン・ジョーダン氏が右下腿に重傷を負い、霧島温泉労災病院へ緊急搬送されました。
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当時、同病院の整形外科医だった米盛學医師 (現:緑泉会会長)が急きょ執刀。長時間におよぶ手術が終わったのは、日付が変わる午前0時。術後の経過は良好で、術後44日で無事に退院されました。羽田空港での別れの際は、両者ともに涙をこらえたといいます。
地元紙でも、この事故や手術について大きく報道されました。
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帰国後、ジョーダン氏から霧島温泉労災病院へ贈られたのが、このナイチンゲール像でした。長い間同病院に設置されていましたが、閉院により当院へ寄贈され、今日に至ります。 今も世界中で愛され続ける作品の裏側には、映画さながらのストーリーがありました。映画をご覧の際は、当院のことも思い出していただけますと幸いです。
【007は二度死ぬ】
1967年公開。日本を舞台に、各地でロケが行われた。丹波哲郎や浜美枝、若林映子らが、主演のショーン・コネリーと共演。オートジャイロ10数機による空中戦などが話題となり、1967年国内公開洋画で興行収入第1位を記録。
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米盛病院 広報課スタッフ取材メモ
病院内にあるナイチンゲール像。映画『007』と深い繋がりがあったとは、驚きでした!映画さながらのストーリーがあったのですね。自身も、映画『007は二度死ぬ』をぜひ観てみたいと思います♪