2022.05.25(最終更新日:2022.07.21)
vol.10不思議な構造は何のため?の巻〈与次郎ヶ浜長水路 編〉
米盛病院周辺の歴史をひも解く“よねさんぽ”。
今回Pick upするのは、「与次郎ヶ浜長水路」。
楽しくゆるりと米盛病院周辺を散策しましょう!
さわやかな風が吹き抜け、散歩に出かけたくなる季節がやってきました。
米盛病院がある与次郎は、1967~1972年に埋め立て地として整備されたエリアで、桜島と錦江湾を一望できるスポットがたくさん。その中のひとつ「与次郎ヶ浜長水路」は少し変わった面白いスポットです。
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外部と内部の護岸(※1)に挟まれる形で長水路が真っすぐに伸びており、その長さは1,573m!堤防の高さを抑えて錦江湾と桜島の景観を守りつつ、安全基準をクリアするために二重の護岸になっています。
かつて与次郎のシンボルタワー「鴨池マリンパーク(※2)」があったこの場所は、泳ぐことはできませんが、今では散歩やジョギングを楽しむ人たちで賑わっています。
外海(錦江湾)と太いパイプで繋がれ、潮の干満が発生するのだそう。そのため、長水路内にもさまざまな生き物や海藻が生息し、鹿児島大学水産学部による環境調査が行われるほどです。
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不思議な構造の理由は、鹿児島ならではの景観と安全性を守るため。美しい風景が楽しめるのは、工夫があってこそだったのですね!
よねさんぽを書きながら、久しぶりに与次郎ヶ浜長水路へ足を運ぶと、澄み切った青空の下、錦江湾に浮かぶ雄大な桜島の姿が目の前に現れ、スケールの大きさに改めて圧倒されました。思わず気分が上がり、意気揚々と水路を歩き出しましたが、その長さに途中で引き返したのでした(笑)
※1:水害から堤防や川岸を保護するためのもの
※2:1972年完成。詳しくは、2021年9月号にて
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米盛病院 広報課スタッフ取材メモ
目の前に広がる錦江湾と桜島の絶景は、やはり圧巻でした!当時の方々の工夫があってこそ、この景色を楽しめているのだと思うと、より一層美しく感じられました。