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2020.08.21 医療のお話

これって夏バテ?医師と考える 夏バテ予防

監修:米盛病院内科部長 江田 一彦
【専門分野】循環器内科(心不全、心筋梗塞・狭心症、高血圧 など)
・日本内科学会認定内科医
・日本心血管インターベンション治療学会認定医 他

今年の夏も、各地で猛暑日が続いていますね。
暑い日が続くことで起きるからだの不調。
知っているようで意外と知らない夏バテの原因と予防を学びましょう。

 

目次

 

夏バテとは?

 

「夏バテ」には医学的な定義がありませんので、原因・診断・治療・予防などについて、教科書を読むような理路整然とした説明はむずかしいのが正直なところ。
しかし、がっかりしないで下さい!夏バテについてまとめてみましたので、これらを参考に暑い夏を元気に乗り切ってもらえると幸いです。

 

原因:自律神経がオーバーヒートする

夏バテの一番の問題は、「自律神経がオーバーヒートする」ということです。自律神経は、交感神経と副交感神経がほどよくバランスをとるように働いています。例えば、汗をかいて身体を冷やそうとするときは交感神経、食べたものを消化吸収するときは副交感神経が主に働いています。

自律神経は、体温調節や血圧と心拍数のコントロール、内蔵臓器の活動を調整するなど、たくさんの仕事を物言わず、ひたすらこなしてくれていますが、夏場は暑さに対応すること自体が自律神経にとって大きな負担となります。また、暑さで睡眠不足になることも、自律神経を疲弊させる要因になります。

 

夏バテの一般的な症例

  • 全身の倦怠感やだるさ
  • 食欲不振
  • 下痢
  • 立ちくらみ
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 熱っぽさ
  • むくみ
  • イライラ
  • 無気力

 

予防:自律神経にかかる負担を減らす

自律神経を疲弊させないためには、どうすれば良いのでしょうか?

 暑い場所に長居しない

暑い屋外はもちろんですが、屋内でもおよそ28℃以上は温度が高い環境です。じっとしていても汗が出るようであれば、体温を下げるために交感神経は働き続ける必要があります。 

 温度差に気をつける

わたしたちは、汗をかいたり、身体の表面にある皮膚の血流を増やして熱を逃がしたりすることで体温を下げているため、周囲の温度が変わると、その度に温度の変化に対応する必要があります。そのため、激しい温度差や頻繁な温度変化は、自律神経の負担を大きくします。

 眠るとき・食べるときは涼しい環境で

眠りにつくときは、室温を普段より1℃程度低めに設定し、自律神経をお休みモードに切り替えてあげましょう。
暑い場所で長時間過ごした際は、冷たい飲物などでからだを冷やすことも大切ですが、食事については冷たい物を食べるよりも、「涼しい場所で食べる」ことを心がけると良いでしょう。食後は、消化吸収の時間を自律神経に与えるため、しばらくの間は涼しいところで休めるとより良いです。

また、涼しい場所であれば、冷たい食べ物だけでなく暖かい物も食べやすく、メニューの選択肢が増えて栄養バランスもとりやすくなるでしょう。夏場に不足しがちなビタミン類は肉や乳製品に多く含まれていますので、意識して食事に取り入れるのがおすすめです。

 

適度な運動で汗をかきましょう

「えっ?涼しい場所にいるようにと言いながら、どういうこと?」と思われた方も多いかもしれません。
気温の高さによって汗をかくということではなく、適度な運動で自ら汗をかくことが大切です。
ストレスではなく、運動を通して交感神経が働く場をつくりましょう。程よい疲労は、睡眠にとってもプラスの効果が期待されます。
ただし、こまめに水分・ミネラルを補給したり、休憩をとったりして、無理のない範囲で運動するよう十分注意してください。

 

まとめ

  • よく眠ることを優先しましょう
  • 冷たい飲物や食べ物に偏らないようにしましょう
  • できれば、適度な運動で汗をかきましょう

皆さんが、それぞれ工夫しながら日々の生活でこれらのポイントを実践し、夏バテに負けない夏を過ごしましょう!

 

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