SmaHapi(スマハピ)まわりの人たちの笑顔のために。緑泉会Webマガジン。

SmaHapi(スマハピ)まわりの人たちの笑顔のために。緑泉会Webマガジン。

2019.03.26 医療のお話

転倒を防ぐために ~ 転倒の原因と予防のための体操 ~

 日常の生活において、屋内屋外を問わず、つまずいたり転びそうになったりしたご経験をお持ちではないでしょうか?転倒は骨折などの大きな怪我に至る場合もあります。
 今号では、転ぶ原因と、転倒の予防に重要とされる「筋力」をつけるための体操をご紹介させていただきます。転ばない、健康な体づくりにお役立ていただければ幸いです。

 

人はなぜ転ぶのか?

転倒とは?

 「自分の意志からではなく、地面またはより低い場所に膝や手などが接触する事」と定義され、その原因は、大きく「内的要因」と「外的要因」の2つに分かれます。

 

原因 その1:内的要因

 内的要因は、加齢に伴う体の変調や、服用している薬の影響、体を動かす筋力の低下など、身体的な要因が主となります。 

原因 その2:外的要因

 外的要因は、小さな段差のある場所など、主に住環境が影響しています。
 住宅には転倒をもたらす要因が多く潜んでいます。高齢者における不慮の事故は、「転倒」による事故の割合が約60%と一番多くなっています。
【例】敷居など12cmの小さな段差、板の間や廊下から畳への移行部、電気コ-ド、カ-ペットの折れ端など

 

転倒による影響

高齢者は転倒により骨折しやすい

 高齢者の10~25%は転倒の経験があり、転倒により骨折した高齢者は過去1年以内にも転倒の経験(内5%は骨折に至った)があるといわれています。
 また、高齢者は「骨粗鬆症」をともなっていることが多く、軽微な外力(立った姿勢より低い高さからの転倒など)でも、骨折しやすい状態にあります。
 例えば、転んで尻餅をついた程度でも「脊椎圧迫骨折」や「大腿骨頚部骨折」(太ももの骨の付け根に近い部分の骨折)などに至ることもあり、骨折した部位によっては入院を余儀なくされます。特に「大腿骨頚部骨折」では、歩く能力を回復するのに時間がかかったり、寝たきりの原因になったりします。

骨折・転倒が原因で介護が必要になることも

 介護や支援が必要となった主な原因としても、骨折・転倒は多くの割合を占めています。

 

体操で筋力アップ! 

体操をはじめる前に

共通する留意事項

  • 動作の後の姿勢を5秒程度保ちましょう。
  •  呼吸を止めないように気を付けましょう。
  •  行う目安:1セット(10回)を1日3回程度です。

ご注意ください!

 ご紹介する体操は、健康づくりや転倒・介護予防を念頭に置いたものです。
 既に腰や膝に痛みのある方は、まずお近くの整形外科の医師の診察・指導を受けた上で、ご自身にあった運動を行ってください。また、ご自分の体力に合わせた無理のない範囲での運動を心がけてください。

  

体操をしてみましょう!

1.腹筋背筋の運動

姿勢を正したまま、後ろ・前に傾きましょう。

2.背筋の運動

姿勢をよくし、両手を前へのばしましょう。

3.両手を水平に保ち、体重を左右へ移動する運動

両腕を水平に上げ、左右のバランスを保ちます。水平を保ちながら、体重を左右へ移動しましょう。

4.太もも裏の筋肉のストレッチ

片足を伸ばした状態でお辞儀をしましょう。

 

5.膝を延ばす筋肉を強くするストレッチ

片脚を伸ばし、足を持ち上げましょう。

6.お尻の筋肉のストレッチ

片脚あぐらをかいた状態でお辞儀をしましょう。

7.ももあげの運動(その1)

姿勢をよくし、脚(股関節)を持ち上げましょう。

8. ももあげの運動(その2)

姿勢をよくし、交互に膝とひじを合わせましょう。

関連記事