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2019.05.09 Dr.畑の 焼酎入門

新連載! 第1回 焼酎は、なぜ太らない?

 皆さん、こんにちは。米盛病院外科部長の畑です。遂に平成が終わり、令和元年が始まりますね。平成元年5月に医師となって働き始めた私にとって、平成の終わりはひときわ感慨深いものがあります。ちょうど30年間、医師として働いてきました。何か自分の時代が終わったかのような気さえします。しかし、そんな寂しいことを言ってないで、何か新しいことを始めましょう! 今年2月に焼酎マイスターの称号を獲得した私にとって、令和元年は焼酎マイスター元年でもあります。さあ皆さん、焼酎を語りましょう!
 第1話のテーマは、『焼酎はなぜ太らない?』です。「蒸留酒だから」とか「糖質ゼロだから」とかいった理由で、皆さんは納得されますか? 蒸留酒や糖質ゼロについては、機会を改めて語ることにしましょう。今回はもっと初心に返って、「アルコールのカロリーはどこへ行くのか?」という問題を考えてみたいと思います。糖1gは4kcalですよね。ちなみに脂肪は1g当たり9kcalです。そして、アルコールの熱量は1g当たり7kcalです。脂肪ほどではありませんが、糖質に比べるとかなり多いと思いませんか? 25度の焼酎1合180mlだと、アルコールは45ml入っています。アルコールの比重は0.8なので、アルコールの重量は36gとなり、焼酎1合のカロリーは36×7=252kcalということになります。ところで、ご飯(白米)100gが168kcal(日本食品標準成分表より)と言われているので、ご飯お茶碗1杯150gは168×1.5=252kcalになります。ということは、焼酎1合はご飯お茶碗1杯と全く同じカロリーなのです! 驚きですね。さて、では焼酎のカロリーはどこへ行くのでしょう?

 図を見てください。理系の人には懐かしいクエン酸回路です。アルコールも代謝されて、糖と同じくクエン酸回路に入ります。しかし、アルコールの場合、できたエネルギー(ATP)は次のアルコールの代謝に全部使われるのです。そして、自転車操業のように、アルコールがなくなるまでこの回路はひたすら回り続けます。一方、糖の場合は、途中で『制御』がかかるため、回り続けることなく、余った糖分は『貯蔵』へ進んで行くのです。人間の体はアルコールを『栄養やエネルギー源』とは思わず、『薬物(外敵)』と思っているので、なくなるまで分解し続けるのですね。だから、糖分を全く含まない焼酎は、飲んでも太りません! でも、皆さん、気を付けてくださいね。太らないからと言って飲み過ぎると、肝臓が耐えきれなくなって、図の点線の方向へ進むのだそうです。待っているのは、アルコール性脂肪肝! くわばらくわばら…。

 

次号は「サツマイモの秘密」です。お楽しみに!

 

焼酎マイスター Dr.畑 

米盛病院 外科部長 畑 倫明

焼酎と温泉をこよなく愛する外科部長。追求心が強すぎて、好きなだけでは飽き足らず、「温泉ソムリエマスター」に続き、このたび「焼酎マイスター」も取得!

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