私は昔から人と話すことが好きで、これまで接客業に従事してきました。今後の自分のキャリアについて「1つの業界で腰を据えて長く働きたい」「新しいことに挑戦してみたい」と考えたときに、興味を持ったのが介護のお仕事です。私は元々、「介護職=介護施設で働く」というイメージを持っていたため、はじめは介護施設の求人を探していましたが、人材紹介会社へ登録したことをきっかけに、『介護職は「看護補助者」として病院でも活躍している』ということを知りました。また、米盛病院を見学した際に見かけた、スタッフとお話しする患者さんの笑顔がとても印象的で、「私も患者さんを笑顔にするお手伝いがしたい」と思い、看護補助者の道に進むことを決意しました。
未経験の状態で入職したため、まずはプリセプターである先輩スタッフの後ろについて介護業務を見学するところから始めました。業務の流れをイメージできた状態で実践に移れたことや、プリセプターの先輩スタッフが患者役として練習相手になってくれたことから、安心して実際の介護業務に取り組むことができたと思います。私は医療機関で働くことが初めてであったため、最初は「分からないことが分からない」状態でした。苦労することもありましたが、分からないことは先輩方へ積極的に質問してメモを取り、退勤後も復習することで、徐々に現場に慣れることができました。
以前、翌日に退院を控えた患者さんのもとにご挨拶に伺った際、「入院生活は楽しいものではないけど、あなたたちのおかげで乗り越えられたよ」という言葉をいただきました。患者さんが泣きながら退院を喜ばれている姿は、とても印象に残っています。患者さんからの「ありがとう」という言葉や、笑顔からパワーをもらえるため、看護補助者の仕事は「辛い」と思うことよりも「楽しい」と思うことの方がとても多いです。
看護補助者として働いていると、患者さんや他職種のスタッフなど、さまざまな方と接する機会があります。さまざまな方とお話しすることで視野が広がり、日常生活のなかでも人に対してより優しく接することができるようになりました。米盛病院に入職して、看護補助者としてだけでなく、「人」としての自分の成長を感じることができています。今後も、接客業で培ったコミュニケーション能力や対応力を糧にして、患者さんはもちろん、一緒に働くスタッフも笑顔にできるような看護補助者を目指したいです。



