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診療情報管理士

概要

診療情報管理士とは

診療情報管理士とは、患者さんの診療情報(医師や看護師などの医療従事者が患者さんへ行った診療行為の記録や、診療の過程で得た患者さんに関連する情報)などを収集・管理したり、データベースを抽出・加工・分析し、病院の経営や病気の研究などさまざまなニーズに適した情報を提供したりする職種です。
当院の診療情報管理士は、主に診療情報管理課・経営企画室・医療情報課に所属しており、診療情報管理士の役割・業務を分担することによって、専門性を高めています。そのほか、MA課・医事課など、さまざまな部署で診療情報管理士が活躍しています。

業務内容

診療情報管理課

診療情報の監査

診療情報は、保険請求の根拠となるものであり、医師法や療養担当規則において診療録(カルテ)に不備なく記載されていることが義務付けられているため、診療情報管理士が主幹となり監査を行います。
監査では、「量的点検」と「質的点検」を行っており、「量的点検」とは、診療報酬の算定・施設基準上で必要となる記録の有無や、記録記載者の署名の有無などを定量的に見る点検です。「質的点検」とは、診療行為に伴う記載内容の整合性がとれているか、第三者が閲覧して理解できる内容であるかなどを確認し、一定水準の質を保つために行う点検です。日頃から医学の知識や診療情報に関連する制度の知識を深め、点検マニュアルの整備を行うことで、適切な監査に努めています。

DPC制度関連業務

DPC制度(DPC/PDPS)とは、 急性期入院医療を対象とした診療報酬の包括評価制度です。DPC制度の導入は、急性期病院に推奨されており、当院は地域の急性期医療を担うために、2008年にDPC対象病院として認定を受けました。認定を受けるため、また、認定を継続するためには、入院患者さんの入院経緯・入院中の状態(様式1・Hファイル)や診療報酬算定情報(E・Fファイル)などのデータを厚生労働省に提出する必要があります。これらのデータは、DPC制度の維持や急性期医療の発展に活用されるため、日々正確なデータ管理に取り組んでいます。

診療録(カルテ)の管理

当院は電子カルテを導入していますが、患者さんの同意書や一部紙媒体の検査結果などは紙カルテとして管理しています。紙カルテは製本を行い、ターミナルデジット方式の昇順で保管しており、医師や看護師などの医療従事者より依頼があった場合は、閲覧や貸出の対応をしています。なお、貸出の際は、カルテの所在を明確にするため、正確なアリバイ管理が必要です。

経営企画室

院内・院外データの収集・整理・分析

院内データを各種システム(電子カルテ・レセプトコンピュータ・部門システムなど)から収集し、データ分析やシミュレーションを行っています。取り扱うデータは、経営の方向性・病院運営のあり方などを決定する材料となるため、関連部署に入念なヒアリングを行い、データの裏付けや信頼性を得たうえでさまざまな観点から分析が必要です。
また、法人内施設・事業所の状況をモニタリングするためのデータ整理や、厚生労働省や地方厚生局などの公的機関から公表されている院外データを用いた統計・分析などにも取り組んでいます。

医療情報課

症例データ登録業務

厚生労働省より義務付けられているものとして、以下、各種症例のデータ登録業務を行っています。また、データについては医師の学会発表・各科医師研修制度への申請・医療の質向上のための分析などに活用しています。

  • JOANR(Japanese Orthopaedic Association National Registry)登録:公益社団法人 日本整形外科学会が構築した症例データベース。主に整形外科の症例を登録する。
  • NCD(National Clinical Database)登録:一般社団法人NCDが日本の外科系医療の現状を把握するために、外科系の学会と連携して構築した症例データベース。主に外科系の手術症例を登録する。
  • JND(Japan Neurosurgical Database)登録:一般社団法人日本脳神経外科学会が構築した症例データベース。主に脳神経外科の手術症例を登録する。
  • JTDB(日本外傷データバンク)登録:外傷診療の質の向上のため、日本救急医学会 診療の質評価指標に関する委員会と日本外傷学会検討委員会が中心となって構築した症例データベース。外傷症例の受傷状況やAIS(Abbreviated Injury Scale)コードなどを登録する。
  • 全国がん登録:国内におけるがんの罹患・診療・転帰などに関する情報を国がデータベースに記録・保存し、がんの研究に用いるために開始された登録制度。全医療機関が対象であり、がんと診断された患者さんの診断日・発見の経緯・種類などを登録する。

教育・職場環境

新人スタッフには先輩スタッフが必ず1名つき、OJTを通じて新人教育を行います。また、院外での研修会や勉強会に積極的に参加していることや、診療科が多く幅広い知識を習得することができることなどから、やりがいと成長を感じることができます。和気あいあいとした雰囲気や、部署内のチームワークの良さも魅力の一つです。

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