短期大学を卒業後、新卒で米盛病院へ入職しました。コンシェルジュとしての経験を経て、現在は医師事務作業補助者(以下、MA)として働いています。コンシェルジュからMAへ担当が変わった当初は、慣れない医療用語やパソコン操作など覚えることがたくさんあり、何がわからないことなのかさえわからない状況になっていました。そんなときに私を支えてくれたのが同僚の存在です。うまくいかないとき、同僚と業務についての意見交換を行ったり、知識の共有を図ったり、時にはリフレッシュをしたりすることでモチベーションを維持することができました。互いに切磋琢磨しながら支え合ってきた同僚の存在は、入職したばかりの頃と変わらず、今でも心強い支えになっています。
病院では一人の患者さんに対して複数の職種が関わり、検査・治療を進めていきますが、診察・入院・手術・入院生活・退院後の通院まで、一連の流れを通して患者さんの経過を見ることができるのは、医師とMAだけだと思います。治療の過程で患者さんが元気になっていく姿を見られることは、この仕事を行ううえでの大きなやりがいです。
以前、「MAは医師のために事務作業をしているようだけど、そこに患者さんがいることを忘れてはいけないよ。」と担当医師に言われたことがあります。その言葉にハッとさせられ、本当に心に響きました。MAは事務的業務を主としているため、患者さんとの関わりは少ないように思えますが、この言葉をきっかけに、いかなる時もそこに患者さんがいることを忘れず、ホスピタリティの心を持って対応することを心がけるようにしました。その甲斐あってか、以前より患者さんが私のことを認識してくださったり、頼ってくださったりすることが増えました。患者さんのお役に立てていると感じられる瞬間は、やはり嬉しいものです。
今後の目標は、質の高いMA業務ができるスタッフを育成すること。
日本の医療業界では、十数年前から慢性的な医師不足・医師の過重労働などが要因となり医療の質の低下が問題視されてきました。このような現状のなかで、医師が患者さんと向き合う時間を確保し、質の高い医療やサービスを提供するためには、優れたMAの育成が必要不可欠だと考えます。MA一人ひとりがそれぞれの診療科についての知識と経験を積むことができるように、更に充実した教育システムの構築を行っていくことが今後の課題です。

