集中治療医/集中治療部 部長
安達 普至さん
2020年入職
ICUのclosed化を目指す

もともと圧倒的に手術件数が多い整形外科病院でありながら、民間医療用ヘリ・ハイブリッドERを有する救急科を創設した当院を以前から気になっていました。当院を見学する機会があり、その際に「ICUを現状のsemi-closedから将来的にclosed化していきたい」という理事長の熱い思いを聞き、共感したのが入職の理由の一つです。以前勤務していた病院はclosedに近いsemi-closed ICUでしたが、当院赴任時は完全なopened ICUでした。当院は整形外科としては長年の実績がある病院で、救急科の立ち上げに伴い診療科が増え、症例も以前より多様化しています。当然そのなかにはICUで診療を必要とする重症な症例があります。当院でICUでの診療の質を上げるには、理事長が目指すICUのclosed化が良いと思いました。それには各診療科医師、コ・メディカルなどの協力が不可欠です。病院の歴史を考えると、いきなりclosed化は難しく、まずはsemi-closed ICUに移行し、病院の中長期的なビジョンに沿ったメインターゲットとなる症例の受入体制を確立していきたいと考えています。そのためには、各診療科の先生方とのコミュニケーションが大切です。集中治療部だけで突っ走ってしまわないように各診療科医師・多職種参加のカンファレンスを行ったうえで治療方針を決めたいと思います。診療の質が上がり、各診療科の先生方の肉体的・精神的負担の軽減につながれば、なお良いと思っています。ICUに入室して良かったと思われるように、患者様とそのご家族、各診療科医師、コ・メディカルとの信頼関係を構築していく必要があると感じています。

CROSSTALK
集中治療に専念できる環境へ

今の当院を見ると、良い意味で「個」で働くタイプの先生が集まっている病院だと感じています。各科先生方は各々の目的の下、当院に「個」が集まり、そのなかでリーダーを決めて目標を設定する、このような組織作りは今の時代の流れに合っているようです。病院として「個」で生きる先生方をまとめるのは大変だと思いますが、当院は間違いなく、そのような組織ができつつあるようです。ICUに関しても、従来の階層構造的組織にとらわれず、「個」を尊重し、その力を最大限に発揮できる組織作りを目指しています。メンバー一人ひとりがICUの使命を明確に理解し、常に自己成長を続けながら診療できるICUにしていきたいと思っています。当院は全国でも集中治療部が独立している数少ない病院の一つです。さまざまな症例が集まる病院なので、学習意欲と向上心がある先生にとっては働きやすく恵まれた環境だと思っています。先生方と切磋琢磨し、共に成長しながら新しいICUを創っていきたいと考えています。

資格

  • 日本麻酔科学会麻酔科専門医・指導医
  • 日本集中治療医学会集中治療専門医
  • 日本救急医学会救急科専門医
  • 日本外傷学会外傷専門医
  • 日本急性血液浄化学会認定指導者
  • AHA ACLS EP/ACLS/BLSインストラクター
  • JATECインストラクター
  • 日本DMAT隊員
更新:2021年8月
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