11年間在籍した大学の医局から離れることになり、新たな勤務先を探していた折、理事長から形成外科新設の話をお聞きしました。立ち上げにあたり、「お互いに求めているものが合えば、ぜひ一緒に仕事がしたい」と言っていただいたのが入職のきっかけです。自分がこれまで勉強してきたことを求められていると感じましたし、既存の形成外科に入るより、新規立ち上げに携わる方が面白いのでは、という思いもありました。
当院は整形外科と救急科が柱になっていますので、外傷やその再建に関する症例の治療が主な業務になっています。その分野においては、病院に求められている自分の力を発揮できていると実感しています。
当院の形成外科は、他科からのコンサルトメインに診療を行っているため、他部署のさまざまなスタッフと接点を持つ機会は多いのですが、部署間の連携、コミュニケーションはとてもよくとれている病院だと思います。
当院は整形外科を中心に症例数が多く、形成外科医としてさまざまな専門知識を活かすことができる、非常に働きやすい職場ではないかと思います。また当院の先生方は、担当の患者様に強い責任感を持っていらっしゃる印象が強いです。一人の患者様と10年以上向き合うことも多いからだと思いますが、この規模の病院ではなかなかできないことです。時間をかけて患者様と信頼関係を築き、長いスパンで治療に携わることができるメリットは大きいと感じています。
形成外科に関して言うと、経験を積まれた先生であれば、外傷や難治性潰瘍といった症例が非常に多いので、やりがいはとても大きいと思います。また、形成外科医を目指す若い先生については、例えば救急科に所属してあらゆる症例を経験しながら、形成外科の手術に入ったり、一緒に処置を行ったりするなかで研鑽を積んでいけると思います。
自分が形成外科の立ち上げから関わったこともあり、得意とする分野で力を存分に発揮できる職場だと感じています。診療科にもよりますが、自ら考えて自ら行動できる人には、ある程度の裁量もある病院だと思います。私は今のところ、働いていて辞めたいと思ったことは全然ありません(笑)
資格
- 日本形成外科学会形成外科専門医
- 日本熱傷学会認定熱傷専門医
- 日本創傷外科学会専門医
経歴
- 自治医科大学附属さいたま医療センター
- 東京女子医科大学病院
- 東京都立多摩総合医療センター
- 特定機能病院 日本大学医学部附属板橋病院
- 鹿児島市立病院