小さい頃、視力の弱い祖母と一緒に買い物へ行ったときに、食品の賞味期限を読んだり目当ての食材を探したりして手伝っていました。その経験が、疾患を抱える方々を手助けしたいと考えるようになったきっかけです。それから時が経ち、栄養面から人々の健康を支える管理栄養士の仕事に興味をもち、目指すようになりました。
当院の栄養課は若いスタッフが多く、和気あいあいとしています。分からないことや困ったことがあれば相談しやすい雰囲気があり、先輩方は親身になって一緒に考えてくださる方ばかりです。
また、栄養課では毎月、チームごと(急性期チーム・回復期チーム・献立チーム)、そして課全体のミーティングが開かれており、より良い栄養・給食管理ができるように情報共有や意見交換を活発に行っています。患者様一人ひとりに合わせた食事を安全においしく提供するためには、委託先の厨房スタッフとの関係も大切であるため、患者様から栄養課へいただいたご意見やご感想は厨房スタッフへも共有するようにしています。

患者様一人ひとりの状態に合わせた栄養ケアを提供することは、責任がある一方でとてもやりがいを感じる仕事です。なかなか栄養量が確保できないときには難しさを感じることもありますが、他職種と連携しながら食事形態や補助食品などの調整を行うことで、患者様が栄養を十分に摂れるようになったり、笑顔で「おいしい」と仰っている姿を見たりすると心から嬉しく、やりがいを感じます。
今後も、患者様の健康に貢献できるように努めていきたいと思います。
栄養指導を行った患者様が再入院されたとき、「教えてもらったことをやっているよ」と声をかけてもらったことが印象に残っています。栄養指導を行う際は、個人に合わせて食事に関するアドバイスや目標を考えているのですが、創意工夫が患者様に届いて、指導内容に取り組んでいただけたことがとても嬉しかったです。

2018年度に回復期リハビリテーション病棟の専任となり、その後、2022年度は整形外科病棟、2023年度からはHCUと、担当をローテーションしながら栄養管理・サポートを行ってきました。当院はさまざまな診療科があり、その都度担当になった病棟の栄養管理について勉強し、学びを深めることができるところが魅力だと思います。また、法人より外部の研修や出張に対する費用の補助も受けることができるため、資格取得してスキルアップしたい人にとっては、どんどん成長できる環境です。
自身の今後の目標としては、より経験を積んで、さまざまな疾患を抱える患者様を対応できるようになりたいと考えています。
