まわりの人たちの幸せな笑顔のために。米盛病院WEBマガジン SmaHapi(スマハピ)まわりの人たちの笑顔のために。緑泉会Webマガジン。

SmaHapi(スマハピ)まわりの人たちの笑顔のために。緑泉会Webマガジン。

2024.09.11(最終更新日:2024.09.11) お知らせ

2024年9月9日、米盛病院移転・開院10周年 米盛病院は救命救急センターに指定されました

 鹿児島県からの発表の通り、米盛病院は令和6年8月1日付で救命救急センターの指定を正式にいただきました。
 米盛病院は201499日に鹿児島市与次郎に移転・開院し、今年で10年の節目を迎えます。「一秒を救う。一生につなぐ。」というコンセプトのもと、職員一丸となり鹿児島県の救急医療への貢献に全力を尽くしてきたこの10年間の実績が、救命救急センター指定という形で結実いたしましたことに、深い感慨と感謝の念を抱いております。
 今後も24時間・365日体制で、生命に関わる重篤な救急患者様はもちろん、軽症・中等症の患者様も「YES 」の精神で受け入れるという、私たちの『志』は何ら変わることはありません。県内全ての救命救急センターはもとより、各地域の医療機関や救急隊の皆様方と、より密接な連携を図ってまいります。
 今まで以上に精進を重ね、県民・市民の皆様に身近に頼っていただける医療機関であり続けることを改めてお約束いたします。
 引き続きご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

米盛病院 院長   米盛 公治
副院長(救命救急センター長) 冨岡 譲二

※「YES」:Yonemori Emergency Serviceの頭文字
断らない救急医療を目指す姿勢を示す言葉として、移転・開院当初より用いている。

 

24時間365日体制で、生命に関わる重篤な救急患者さまはもちろん、軽症・中等症の患者さまも受け入れてまいります

 当院はこのたび、8月1日付で鹿児島県より「救命救急センター」の指定を受けました。
 2013年に救急科を開設して以来、一人でも多くの患者さまを救えるように施設の整備と診療体制の充実を図ってきており、今回はその成果を認めていただいたことになります。
 当センターの大きな特徴の1つは、重傷外傷患者さまの治療です。当センターでは、内科・外科・脳神経外科・循環器内科・心臓血管外科などの重症な患者さまに加え、多発外傷や脊椎・脊髄損傷などの高度な医療ニーズにも対応しており、当院が運用する民間救急ヘリやドクターカーなども活用して、県内外から多くの患者さまを受け入れています。
 また、米盛病院は、ICUなどの超急性期から、回復期、そして在宅へとつながるリハビリテーションの提供体制を整えています。救命救急センターとリハビリテーションの切れ目のない連携で「一秒を救う。一生につなぐ。」ことができるのも、当センターのもう一つの特徴です。
 救命救急センターの指定を受けたからといって、重症の患者さまだけを受け入れるというわけではありません。軽症・中等症の患者さまも今まで通り診療しますし、救急相談ダイヤル【♯7099】では、365日24時間、救急医療に関する相談を承ります。
 救命救急センターとしての責務を全うするとともに、引きつづき地域の皆さまの医療ニーズに応えられる医療の提供に努めてまいります。

 

与次郎移転後の当院のあゆみ

当院は救命救急センター指定に向けて、10年以上前から体制を整えてきました。今回の指定は病院のロードマップの通過点のひとつです。

 

米盛病院 重症患者さまの割合(ICU・HCU入室患者 2023年)

2023年に当院ICUHCUに入室された患者さまは2,300人に上ります。症例としては複数の専門科によるチーム医療が必要とされる多発外傷がもっとも多く、整形外科・脳神経・心血管・消化器の患者さまなどにも幅広く対応しています。急性心筋梗塞や脳梗塞の治療においては、Hybrid ERなどの活用により、ガイドライン等で推奨される目安時間よりも早い治療開始が可能となっています。

 

米盛病院 救急車搬送件数と県内全域の救命救急の貢献

米盛病院はこれまで、救急医療のコンセプト「YESYonemori Emergency Service)」のもと、いつでも、どんな患者さまでも「YES」と受け入れることに努めており、救急搬送受入件数は昨年度6,500件を超えました。そのうち生命に関わる重篤な患者さまは1,366人で、その内訳は鹿児島市内の患者さまが836人、鹿児島市外の患者さまが530人です。全体のおよそ4割が鹿児島市外の患者さまであり、県全体の救命救急に貢献しています。

 

当センターの特徴

ER救急外来

Hybrid ER

当院ERに設置されている「Hybrid ER」とは、初期治療から診断・緊急処置までに必要なさまざまな検査・医療機器(CT・血管造影装置・手術台など)を集約した救急室です。救急の患者さまを各検査室に運ぶ時間的ロスをなくし、患者さまの身体的負担を軽減することが可能です。現在九州では当院を含め2カ所でのみ運用しています。

 

ICU集中治療室

 プライバシー確保と感染予防のため10床すべてが個室となっています。また、10床のうち2床は陰圧管理対応となっています。手術室と隣接しているため、手術を終えた患者さまが直接入室することができ、患者さまの負担軽減につながります。

 

救命病棟

主にERからの緊急入院を受け入れる病棟です。他の病棟と連携しながら患者さまの対応を行っています。急な病気や受傷に伴う患者さまの身体・精神面の苦痛に対して、お一人おひとりの患者さまに寄り添い、安心してもとの生活に戻れるように、各職種のスタッフが連携しながら退院までの支援も行っています。

 

 関連記事

関連記事