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2020.10.15 医療のお話

インフルエンザと新型コロナウイルス感染症|症状の違いや予防策

監修:米盛病院 医療安全管理部部長
松木薗 和也
(専門分野)一般内科・感染管理・医療安全・緩和ケア
・日本内科学会認定内科医/総合内科専門医/指導医
・日本プライマリ・ケア連合学会指導医/代議員 他

秋冬にかけて特に気をつけたい感染症。今年は、インフルエンザやノロウイルスだけでなく、新型コロナウイルス感染症のリスクも懸念されます。
感染症の特徴や相違点、予防策を学びましょう。

目次

感染症とは

病原体(細菌・ウイルスなど)が体内に侵入・増殖し、発熱・嘔吐・咳・下痢などさまざまな症状を引き起こすことです。
病原体により、症状も異なります。また、病原体の感染力と身体の抵抗力のバランスで、病原体が侵入しても症状が現れないケースもあります。

病原体が体内に侵入する感染経路は、主に「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」の3点が挙げられます。

また、汚染された食品や水、昆虫、血液などを媒介とする「媒介物感染」もあります。

インフルエンザウイルスとは

インフルエンザウイルス

鼻腔(びくう)・咽頭(いんとう)・喉頭(こうとう)・気管支などを標的臓器とし、急性炎症の症状を引き起こします。ヒトに流行的な広がりを見せるのは、A型・B型です。

 

症状

38℃以上の発熱・頭痛・関節痛・筋肉痛・咽頭痛・鼻汁・咳などの急性呼吸器症状を主に発症します。

【詳細をみる】感染症を防ごう!-インフルエンザウイルス-

ノロウイルスとは

ノロウイルス

感染性胃腸炎の原因になるウイルスで冬期に流行します。感染力が強く、ごく微量のウイルスでも、感染リスクは高まります。

 

症状

吐き気・嘔吐・下痢・腹痛があり、微熱・関節痛・全身倦怠感などを伴う場合もあります。 

【詳細をみる】感染症を防ごう!-ノロウイルス-

インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の相違点

同時期の流行が懸念されるインフルエンザと新型コロナウイルス感染症。
日本感染症学会は、「一般社団法人日本感染症学会提言 今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて」にて、現段階(最終更新日:202083日)で明らかとなっている相違点をまとめています。

<tr”>症状の有無ワクチン接種の有無などにより程度の差があるものの、しばしば高熱を呈する発熱に加えて、味覚障害・嗅覚障害を伴うことがある
インフルエンザ 新型コロナウイルス感染症
潜伏期間 1-2日 1~14日(平均5.6日)
無症状感染 10%(無症状患者では、ウイルス量は少ない) 数%~60%(無症状患者でも、ウイルス量は多く、感染力が高い
ウイルス排出期間 5-10日(多くは5~6日) 遺伝子は長期間検出するものの、感染力があるウイルス排出期間は10日以内
ウイルス排出のピーク 発病後2,3日後 発病1日前
重症度 多くは軽症~中等症 重症になりうる
致死率 0.1%以下 3-4%
ワクチン 使用可能だが季節毎に有効性は異なる 開発中であるものの、現時点では有効なワクチンは存在しない
治療 オセルタミビル、ザナミビル、ペラミビル、ラニナミビル、バロキサビル マルボキシル 軽症例については、確立された治療薬はなく、多くの薬剤が臨床治療中
ARDSの合併 少ない しばしばみられる

※ARDS・・・急性呼吸窮迫症候群。重度の呼吸不全となる症状の総称。

一般社団法人日本感染症学会提言 今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて」をもとに作成。

 新型コロナウイルス感染症は、

  • 感染しても無症状であることも多く、無症状患者でもウイルス量は多い。
  • 発症前もウイルスを排出している。
  • インフルエンザに比べて重症度・致死率が高い。

大切な予防策

■ 手洗いと手指衛生の徹底

インフルエンザやノロウイルス、新型コロナウイルス感染症のいずれにおいても、病原体が体内に侵入する感染経路を防ぐため、手洗い・手指衛生の徹底が大切です。
ご自身の手洗い・手指衛生の方法を改めて見直してみましょう。

米盛病院 感染管理認定看護師が手洗い・手指衛生の方法を動画でご紹介しています。

【動画】石けんによる手洗いの方法

【動画】アルコールによる手指衛生の方法

 

■ 正しい方法でマスクを着用

マスクの裏表や上下を確認し、鼻・口・顎がしっかり覆われるように着用しましょう。

 

■ インフルエンザワクチン接種

厚生労働省は、65歳以上の方・基礎疾患を有する方・妊娠中の方・生後6ヶ月~小学校2年生・医療従事者を中心に、早めのインフルエンザワクチン接種を推奨しています。

【外部リンク】厚生労働省|季節性インフルエンザワクチン接種時期ご協力のお願い

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