2025.05.16(最終更新日:2025.09.03)
第35回 菌塚にお参りしてきました!
焼酎マイスター、焼酎唎酒師、日本酒唎酒師の資格も持つDr.畑がお届けする鹿児島ならではの焼酎雑学。

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皆様、こんにちは。米盛病院消化器外科部長の畑です。
宇治徳洲会病院高度救命救急センター長の職を辞し、5年ぶりに京都から鹿児島へ戻ってまいりました。
またこれから鹿児島の地で温泉と焼酎に囲まれて暮らしたいと思います。皆様、よろしくお願いいたします。
焼酎と「菌」の関係
焼酎と「菌」の関係
さて、今日のテーマは「菌塚にお参りしてきました!」です。
焼酎マイスターの世界に入り込むと、「菌」がものすごく大切なものに思えてきます。医療者は日々菌と戦い、菌を殺しているイメージですが、お酒の世界に菌はなくてはならないものです。
麹菌と酵母菌のおかげで、我々の生活は本当に豊かになりました。他にも乳酸菌、酢酸菌、納豆菌など、菌は私たちの生活とは切っても切れないものとなっています。最近の研究では、我々の意思決定にも腸内細菌が関わっているとさえ言われています。
しかし一方で、我々は菌に感謝することもなく蔑ろにしてはいないでしょうか?
お酒に関して言えば、ほとんどの場合で「殺菌」してから我々の口に入ります。特に焼酎の場合は、アルコールを熱で蒸発させる工程(蒸留)で全ての菌を殺してしまいます。さんざん菌に働かせて美味しいお酒を造らせた挙句に、「殺菌」して飲んでしまうのです。
なんと残酷なことでしょうか(笑)。
せめて、菌を供養してあげたいとは思いませんか?
というわけで、私は菌塚にお参りしてきました!
「菌塚」とは? 〜京都の曼殊院門跡にて〜
日本で唯一(もしかすると世界で唯一?)、菌が祀られているお墓「菌塚」が京都にあるのをご存知でしょうか?
京都市の北東にある曼殊院門跡というお寺の片隅に菌は祀られています。
昭和の終わり頃、とある会社の社長さんが今まで菌のおかげで仕事をしてきたことへの感謝を込めて菌塚を建立したと聞きました。
5年間、京都に住んでいながら、一度も菌塚に参ったことがなかった私は、鹿児島に戻るにあたって、なんとしても菌塚にお参りをせねばと思ったわけです。
お参りまでの道のりと現地の様子
実は、菌塚は曼殊院門跡の中の立入禁止区域にあります。お参りできないのだろうかと不安がよぎりました。
しかし、「当たって砕けろ」とばかりに受付でお願いすると、「名前と住所を書いてください」と言われ、記入するとあっさり立ち入り許可をもらえました。言ってみるものですね。
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ウェブ上にアップされていた菌塚の写真を、生成AIによってイラスト化
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その記名帳を見ると、私以外にも菌塚に参る人が同じ日に何人かいたことがわかりました。変わり者はどこにでもいるものです(笑)。
受付の人に「お墓なので写真は禁止です」と言われたので、残念ながら皆様にお見せする写真はありません。スケッチでご辛抱ください。
菌塚は曼殊院門跡の裏の林の中にひっそりと立っていました。人影は全くありませんでしたが、綺麗に管理されており、塚の前には小さな酒瓶のお供え。
私も何かお供えを持ってくればよかったなあ。何も持ってこなかったけれど、気持ちだけはちゃんと伝えておきました。
「菌たち、美味しいお酒を作ってくれてありがとう!」
次回は、「焼酎の神様は何処に?」です。お楽しみに

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焼酎マイスター Dr.畑
米盛病院 救急科・総合診療科
消化器外科部長 畑 倫明
焼酎と温泉をこよなく愛する医師。追求心が強すぎて、好きなだけでは飽き足らず、「温泉ソムリエマスター」「焼酎マイスター」「焼酎唎酒師」に続き、「日本酒唎酒師」も取得!











