2026.01.16(最終更新日:2026.02.06)
第38回 焼酎マイスターだって乾杯はビールでしたい!?
焼酎マイスター、焼酎唎酒師、日本酒唎酒師の資格も持つDr.畑がお届けする鹿児島ならではの焼酎雑学。

-
皆様、こんにちは。米盛病院消化器外科部長の畑です。
今回のテーマはビールの泡の話です。
焼酎マイスターの私ですが、実は大のビール好き。日々の仕事が終わって、温泉ソムリエでもある私がまず行くところは当然温泉です。
温泉とサウナで汗をたっぷりかいて、喉をカラカラにしてから家に帰り、最初に飲むのはやはりビールなのです!喉の渇きがおさまって、そこから私の焼酎タイムが始まります。
ですから、たまにはビールの話もしましょう。
実はビールの泡に関する興味深い論文を見つけたのです。
ChatGPTに聞いてみた「ビールの泡の役割」
ビールにおける泡の役割を例によって、ChatGPT に聞いてみました。
ChatGPT が言うには、
- 香りを閉じ込め広げる
- 酸化を防ぐ
- 口当たりを良くする
- 見た目にも美しい
という4つの働きがあるとのことでした。
前回の焼酎入門でChatGPT にしてやられた私としては、今回は「やった!」と思いました笑。
ビールの泡は「香りの運び屋」?

-
私の見つけた論文はアメリカ醸造化学協会誌 (Journal of the American Society of Brewing Chemists) に2023年に掲載されたものです。
論文の題名は、「Beer Foam is a Carrier of Aroma」です。直訳するなら「ビールの泡は香りの運び屋」というところでしょうか。実はビールの泡は時間経過とともにどんどん変化してゆくため、香り成分をリアルタイムに測定することがとても難しいとされていました。
しかし、最近になってそれをリアルタイムに測定する方法が開発されたのです。
人間の知的欲求って果てしないですね。なんの役に立つのかよくわかりませんが…笑。論文のグラフを見ていると、確かにビールの香り成分の量が泡立ちとともに経時的に変化していることがよくわかります。
小さな泡の中に包み込まれた香り成分が泡とともに表面に運ばれ、泡の弾ける時に空気中に次々放たれていくのです。
キンキンに冷えたビールだとほとんど泡が立たないことがありますが、私はかつてその方がいいと思っていました。キンキンに冷えたビールでも、わざと少し泡立てた方が美味しいのかもしれませんね。
疑うなら、自分の鼻で実験!
疑い深い私は、いつものように自分の鼻で実験してみました。
2つのコップを並べて、キンキンに冷えたビールを注ぎます。一方は泡立てて、もう一方は泡を立てないようにしました。泡立っている方が確かに香りがいいような気もします。
う~ん、私の場合、プラセボ効果※だけかもしれません。誰か私と同じように実験してもらえないでしょうか?
以前は宴会でビールをコップに注いでもらう時、いっぱい泡が立つと飲む量が少なくなって損した気がしていましたが、ケチな考えは捨てましょう!
ビールの香りは良くなっているはずですから…。
さて、喉の渇きもおさまりました。次は焼酎といきましょう。
次回は、「飲酒寿命って言葉、知っていますか︖」です。お楽しみに

関連記事
焼酎マイスター Dr.畑
米盛病院 救急・総合診療科/外科
消化器外科部長 畑 倫明
焼酎と温泉をこよなく愛する医師。追求心が強すぎて、好きなだけでは飽き足らず、「温泉ソムリエマスター」「焼酎マイスター」「焼酎唎酒師」に続き、「日本酒唎酒師」も取得!












