2022.11.09(最終更新日:2023.01.13)
りん先生の食養生&薬膳レシピ | vol.4陳皮を効かせたさつま汁
米盛病院 内科医 りん先生が、簡単で美味しい食養生&薬膳レシピをご紹介します。
ぜひお試しください♪
薬膳とは…?
今の体調や季節に応じて、それぞれの食材が持つ特性や効能を生かし、バランスよく選び組み合わせる食事のことです。
私たちの体は、毎日食べるもので作られています。病気を予防し、健康的な日々を過ごすために、まずは自分の体と向き合い、『今、何を食べるべきか』を考えながら日々の食事を整えていきましょう。
-
米盛病院 内科医 りん先生
-
『食養生(=食事によって体調を整え、体質改善をすること)』の観点から、食事指導も行っています。
些細なことでも、お悩みの症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
陳皮を効かせたさつま汁

こんなときにおすすめ!:ストレスを感じやすい季節の変わり目に

さつま汁とは、鶏肉を使った具だくさんなお味噌汁のことで、体の芯から温まる鹿児島県の郷土料理です。
-
-
たくさんの根菜が入っていて栄養満点!手作りした陳皮を仕上げに散らせば、気の巡りや胃腸の調子を改善する効果もプラスされた簡単薬膳スープになります♪
材料(2-3人分)
-
-
栄養MEMO① (1人分)
- エネルギー 176kcal
- たんぱく質 8g
- 糖質 6g
- 塩分 7g
材料 | 分量 |
鶏肉(小間切れ) | 80g |
人参 | 1/2本 |
大根 | 1/4本 |
玉ねぎ | 1/2個 |
さつま芋 | 1本 |
干ししいたけ(水で戻し千切り) | 4g |
こんにゃく(短冊切り) | 60g |
麦味噌 | 60g |
だし汁(しいたけ戻し汁+水) | 800cc |
葉ねぎ(小口切り) | 適宜 |
手作り陳皮 |
作り方(調理時間:約20分)
- 鍋に、だし汁、食べやすい大きさに切った具材(さつま芋・葉ねぎ以外)、鶏肉を入れ、火にかける。灰汁を取りながら、柔らかくなるまで煮込む。
- 具材が柔らかくなったら、さつま芋・葉ねぎを入れて一煮立ちさせる。一旦火を止めて麦味噌を溶かし入れる(味が足りなければ、無添加鶏ガラスープの素を加えてもOK)。
- 最後に陳皮をひとつまみふりかけて完成。
自分で作れる!陳皮の作り方
- 温州みかんの皮をよく洗い、千切りにする。
- 耐熱皿に並べ、600W の電子レンジで2 分ほど加熱。焦げに注意しながら完全に乾燥するまで1 分ずつ加熱を繰り返す。
米盛病院 広報課スタッフのごちそうさまコメント
鹿児島の郷土料理であるさつま汁に陳皮をふりかけることで、みかんの香りが爽やかに香り、新たな味わいを感じました。漢方薬にも使われる陳腐を自分で簡単に作れるのも嬉しいポイント。ぜひ試してみてください♪
【米盛病院 栄養課 監修】栄養MEMO② “陳皮(ちんぴ)”

陳皮とは、みかんの皮を乾燥させたもの。気の巡りを良くして胃腸の調子を整え、デトックス作用を促し新陳代謝を良くします。咳や痰を鎮める働きもあり、風邪症状に効果のある漢方薬にも多く使われています。

関連記事
