2019.03.26(最終更新日:2019.09.10)
ジャズピアニスト 松本圭使さん
「鹿児島ジャズフェスティバル」への思い
鹿児島ジャズフェスティバル立ち上げの大きな理由の一つが、2017年に「鹿児島市春の新人賞」を受賞したことです。この新人賞は、芸術・文化の分野で将来鹿児島に貢献すると認められた人に贈られるものです。受賞者は1年以内に必ず受賞記念の演奏会等を開催しなければならないというルールがありますが、「芸術文化に貢献するってこういう形もあるのではないか?」という自分なりの考えを体現するとともに、鹿児島の皆さんに楽しんでいただきたいという思いで鹿児島ジャズフェスティバルを企画しました。
今振り返ると、本当に無茶なことをやったと思います(笑)。もっとも大変だったのは資金集め。皆さんが全員音楽好きなわけではありませんし、営業先で怒鳴られることもありました。第1回目は当然実績もありませんので、大変なことの方が圧倒的に多かったですが、おかげでだいぶ心臓に毛が生えました(笑)。2回目となった今年は、応援してくださる方が格段に増え、昨年の協賛社様もほぼ全社、今年も引き続きご協賛いただきました。警備計画であったり、ボランティアさんの配置であったり、運営上の苦労は大きかったですが、生みの苦しみの中で経験したノウハウをしっかりため込んで、運営をよりスムーズにできれば、今後も継続して開催できるという見通しは立っています。
「鹿児島から音楽を発信し、芸術・文化に貢献する」という信念さえぶれなければ、物事って方向性を失わずにちゃんと前に進んでいくんだな、ということをこの2年間でしみじみ感じました。ただし音楽って、自分を律しておかないと、どんどん雑になっていってしまうものです。ぶれない音楽とぶれない信念みたいなものが、地方でやっていく上では絶対必要なものじゃないかなと思います。
全国・世界に認知されるフェスに育てたい
これから3年後、鹿児島市からの補助金が終わります。その時に鹿児島ジャズフェスティバルが、本当に存在意義のあるイベントかどうかを問われることになると思います。日本全国、さらには世界に「鹿児島のジャズフェスは成功しているよね」と思ってもらえるように、お客さんに聴いて楽しんでもらうだけではなく、さまざまな仕掛けの必要性もひしひしと感じています。注目度が高まれば海外からより著名なアーティストに来ていただけますし、かつその海外のアーティストに、ジャズミュージシャンを目指す鹿児島の若者たちに向けてレッスンしてもらえたら素晴らしい経験になるでしょう。将来的にはそういったアカデミックな面も醸成していきたいと考えています。また、現在は鹿児島市内のみの開催となっていますが、鹿児島市外にも“ジャズフェス派遣”みたいな感じで、県内全土を巻き込む方法についても今、探っているところです。
実現させたいことは山ほどあります。さらに大ごとになりそう気もしていますが、信念をもってぶれずにやり遂げていこうと思います。そのためには、実行委員の数を倍くらいに増やさないと回らないかもしれないですね(笑)。


来年、3枚目のアルバムのレコーディングを控えているのだそう。リリースが今から楽しみです
ジャズピアニスト 松本 圭使

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まつもと・けいし 1984年薩摩川内市出身。3歳よりピアノを始め、18歳からジャズピアニストとして音楽活動を開始。アメリカ・ニューヨークへのジャズ留学を経て、帰国後は鹿児島を拠点に全国的に演奏活動を展開。CM音楽制作、肥薩おれんじ鉄道「観光列車おれんじ食堂」音楽プロデュース、阿久根駅での定期ライブ(地域活性化事業)、「鹿児島ジャズフェスティバル」実行委員長を務めるなど、活動は多岐にわたる。











