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2020.07.20 医療のお話

災害への備え いざという時の為に

米盛病院では、地域の防災訓練に参加させていただいたり、専門部署を設置したりするなど、災害対策に積極的に取り組んでいます。
これから秋にかけて台風災害などの発生が予想されます。
いざという時、安全に避難できるようにしっかり備えをしておきましょう。

 

被災する前に気を付けておきたいこと

 災害時の救助には『自助・共助・公助』という3つのタイプがあります。
 『自助』というのは自らの命・家族の命は自分で守る、ということ。
 『共助』というのはコミュニティ(隣近所あるいは職場)で助け合おう、ということ。
 『公助』というのは市町村・自衛隊・消防・警察など公の組織の救助隊が助けに来る、ということです。
 一番大がかりな救助は『公助』です。これは必ず助けに来てくれますが、問題はそれがすぐに来るとは限らないことです。
 東日本大震災の時、石巻のある病院では4日間全く助けが来ませんでした。 また、阪神淡路大震災で生き埋めになった方を誰が助けたかというと、自分で逃げ出した方が6~7割、友人・知人に助けられた方が3割、救助隊に助けられた方は1%でした。
 公助の救助隊は重症の人を助けたり他の現場で救助活動をしたりするので、すぐに来ることができないかもしれないのです。ですから場合によっては数日間コミュニティで待機しないといけないかもしれません。そこで『自助・共助』という部分が重要になってきます。
 『自助』では日頃自分で備蓄をしておくことが必要です。避難グッズも売っていますが、それだけで良いかと言えばそうではありません。私もこれまで様々な被災地に行きましたが、公民館で避難している時にあまり軍手やロープなどは使い道がありません(もちろん有ってもいいのですが…)。
 では、何がいるのかというと日用品です。自分が公民館に2~3日間避難するとしたら、何がないと困るだろう? という日用品を備蓄することが大事だと思います。
 備蓄以外では、家具をしっかり固定すること、備蓄できない貴重品は奥に仕舞わないことも大切です。
 それと、『共助』という部分では助け合いが必要です。隣の人はこういう人だというのを知っていれば、災害に遭ったときにコミュニティの中で互いに助け合うことができます。何日か救助隊が来なくてもコミュニティで一致団結し、助け合えるよう普段のコミュニ ケーションを大切にしていただければと思います。

 

どんな日用品を持って逃げればいい?

 これまでの経験から意外と忘れやすい具体的な日用品をいくつかあげてみたいと思います。

【医薬品】

災害時は、薬も足りなくなります。脳疾患や心疾患で、毎日欠かさず飲まないと命に関わる方、てんかんや喘息など発作が起こったときにすぐ薬を飲まないといけない方は、常に予備を持っておくと良いと思います。また、お薬手帳やメモ用紙にご自身が常に飲んでいる薬を記しておいていただけると、救援に入った医療班はとても助かります。あと、女性は生理用品も予備があるといいと思います。実際に東日本大震災の時は、恥ずかしくて言えないと困っている女性が大勢いらっしゃいました。

 

【眼鏡】

視力が低い方は、眼鏡がないと手探りで行動しなければならなりません。これは被災した時は大変困ります。いざという時の為に避難用に予備のご用意をお勧めします。

【靴(スリッパ)】

家から急いで飛び出したら、目の前ががれきの山かもしれませんし、裸足だとケガをしてしまいます。水害においては、長靴まで水が入るほど水位が上がっている時は、その使用をやめましょう。水で重くなり歩けなくなる可能性があります。避難用に動きやすいスニーカーやスリッパのご用意をお勧めします。

【懐中電灯】

皆さんご家庭に1つはお持ちだと思いますが、電池がないと使い物にならないので、日頃から点検をする必要があります。

 

これからの with コロナ時代

追加で避難袋に入れておきたい対策備品

マスク、せっけん類、ビニールエプロン、水、アルコール消毒液、ポリ袋、 ビニール手袋、携帯トイレ、ティッシュ、ウェットティッシュ、体温計、ペーパータオル、ラジオ、電池、親族などの連絡先

(話:米盛病院 医師 冨岡譲二)

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