2019.03.26(最終更新日:2019.03.26)
第6回 「温泉通の好きな温泉とは? vol.3」
皆さんこんにちは! 米盛病院外科部長の畑です。『Dr.畑の「湯けむり紀行」』も6回目になりました。まだまだ続きます。湧き上がってくる湯のように、温泉のネタは尽きません。今回のテーマは「温泉通の好きな温泉とは?vol.3」です。
さて、世間は夏ですね。夏は何となく開放的な気分になります。そこで今回はこのネタ。満を持しての登場、『野湯』です。皆さんは野湯をご存じでしょうか? そうです! 野原や山や川で勝手に湧いている温泉のことです。奈良県から単身赴任で来ている私には想像できない世界でした。しかし、鹿児島にはあまり知られてはいませんが、野湯がたくさんあります。私は温泉ソムリエになってから「何とかして野湯に入りたい!」と思うようになっていたのですが、かなりの勇気を必要とします。人に見られたら「公然わいせつ罪」となってしまうかもしれません。そこで考えたのは、誰かに見張り役を頼むという方法です。しかし、普通の人には頼めません。そんな馬鹿げた願いを聞いてくれるのは、妻くらいなものです。と言うわけで、先日、奈良から妻が鹿児島に来てくれた時に、見張り役を頼んでみました。その願いを聞いた妻は、ちょっとビックリしていましたが、笑いながらOKしてくれたのです。そして、ある日の早朝、まだ薄暗い状態の時に『野湯入浴ミッション』を決行しました! 写真はその時、妻にとってもらったものです。どうですか皆さん? 写真から物凄い開放感が伝わってくるでしょう? しかし実際は誰か来るんじゃないかと気が気でなく、落ち着いて入ることはできませんでした(笑)。
皆さんにこの夏お勧めなのは、もう少し安全なものです(笑)。桜島周囲の海中温泉です。実は桜島周辺の海岸や海中は、所々でお湯が沸いていて「海中温泉探検ツアー」なるものが存在するのです。皆さん、シーカヤックに乗って桜島の周りを探検してみましょう! あちこちでお湯が沸いているのがわかります。この夏、仲間とシーカヤックで冒険に行ってみてはいかがでしょうか? 水着ならば海中温泉を満喫することもできますよ。海に入るのが苦手な人は、岸に上がって自分専用の足湯を作ることだってできるのです。
本当に温泉の話題は尽きません。次回は温泉析出物のお話をしたいと思います。お楽しみに!
シーカヤックで冒険
桜島にて足湯
野湯入浴中
次回は「温泉析出物のお話」です。お楽しみに!