2021.10.26(最終更新日:2021.12.01)
vol.7与次郎のシンボルタワーの巻 鴨池マリンパーク編
米盛病院周辺の歴史をひも解く“よねさんぽ”。
今回Pick upするのは、「与次郎のシンボルタワー 鴨池マリンパーク」。
楽しくゆるりと米盛病院周辺を散策しましょう!
「与次郎ヶ浜に銀色の玉を頭につけたクリーム色の塔がそびえたっているのを最近お気づきでしょう…」。
鹿児島市が発刊する「かごしま 市民のひろば」の冒頭に目が釘付けとなり、「そんな建物が与次郎にあっただろうか」と思いを巡らせつつ日付を確認すると、昭和47(1972)年8月1日の文字。当コーナーのネタにと、当院医師から手渡された市政便りは、およそ50年前のものでした。
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記事によると、昭和47年の秋季鹿児島国体を目前に与次郎ヶ浜の鴨池マリンパーク内に誕生したシンボルタワー(現在の川商ホール裏手長水路あたり)は、全長約58メートル。
海面下(約10メートル)には、海中レストランがあり、魚を眺めながらお茶や食事を楽しむことが出来たようです。さらに、中心部のエレベーターからは、海上16メートルに位置した展望台・喫茶室に行くことが出来たようで、雄大な桜島と錦江湾が生み出す圧感の景色が目に浮かびます。
さらに驚いたのは、先端に直径約7メートルものアルミ製シンボル球が設置されていたこと。記事には、太陽の光を受けて7色に輝くとありました。タワーの周辺には、プールや海洋博物館、釣堀、ボート場などの施設が整備され、鹿児島の観光名所として注目されていたことが感じられます。
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与次郎のシンボルとして誕生したタワーは、多くの来場者を楽しませつつ、1990年代前半に老朽化など様々な理由から営業を終了・撤去されたようで、今はその姿を見ることは叶いません。
同タワーを懐かしく思い出される方や、その存在を初めて知った方など様々かと思います。「当院近くのあの辺りにシンボルタワーがあったのかな?」と想像しながら、周囲を散策するのも良いかもしれませんね。
海中レストランから眺める魚たちや7色に輝くシンボル球…。ぜひ訪れたかったなと、当時に思いを馳せたのでした。
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米盛病院 広報課スタッフ取材メモ
50年ほど前に与次郎のシンボルとして誕生したタワー。今はその姿を見ることはできませんが、もし今もあったらどのような風景だったのだろうと、当時の市政便りや写真を見ながら物思いにふけりました。