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2021.02.15(最終更新日:2021.03.04) 医療のお話

感染対策におけるマスク着用|新型コロナウイルス感染症 感染対策 Q&A ②

監修:米盛病院 医療安全管理部部長
松木薗 和也
(専門分野)一般内科・感染管理・医療安全・緩和ケア
・日本内科学会認定内科医/総合内科専門医/指導医
・日本プライマリ・ケア連合学会指導医/代議員 他

収束の気配を見せない新型コロナウイルス感染症。
感染対策について改めて学び、感染拡大を防ぐ対策を行っていきましょう。

 

感染対策はやると決めたら徹底することが重要です。

 

Q. 感染対策におけるマスク着用について詳しく教えてください。

A. ウイルスなどの病原体を体外へ出さないという目的があります。

本来マスクには、ウイルスに感染している人が、呼気や咳によってウイルスなどの病原体を外に飛ばしてしまうことを防ぐ目的があります。

新型コロナウイルス感染症は、感染者は発症する「2日前」からウイルスを出すことが明らかになってきました。さらに、感染しても無症状であることが多い点も分かっています。
(詳しくは、新型コロナウイルス感染症 感染対策 Q&A ①をご覧ください)

つまり、自分自身が感染しておらず、ウイルスを出していないという保証はありません。
そのため、常時マスクには感染者がウイルスを体外へ出さないという目的があるのです。 

また、インフルエンザは発症日にウイルスを最も多く出すとされています。(尚、インフルエンザ以外のかぜ症候群病原体は詳細な研究がなく、はっきりと分かっておりません)
マスク着用において、外部からのウイルスの侵入を防ぐという点が捉えられやすいかもしれませんが、感染者がウイルスを体外へ出さないという目的を意識していただければと思います。

皆さんお一人おひとりが、自分が2 日前かもしれないという意識を持ち、感染対策を講じることが大切です。
新型コロナウイルス感染症について、今後も新たな事実や研究結果が公になると思われますので、注意して見ていきましょう。

 

新型コロナウイルス感染症は、

  • 感染しても無症状であることも多いため、自分が発症2 日前かもしれないという意識で、感染対策を講じる。

 

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