2023.01.11(最終更新日:2023.03.16)
一次脳卒中センター(PSC)コア施設に認定
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米盛病院は、2022年度に日本脳卒中学会より「一次脳卒中センター(PSC)コア施設」の認定を受けました。 2022年12月1日現在、鹿児島県内では当院を含む3施設のみ※1 がPSCコア施設として認定されており、地域の急性期脳卒中診療の中核を担うことが期待されています。 (※1:鹿児島市立病院、鹿児島医療センター、米盛病院)
目次
一次脳卒中センター(PSC)とは
日本脳卒中学会は、脳卒中を発症した患者様がどこに住んでいても同水準の治療を受けることができる「診療の均てん化」を目指し、「地域医療機関や救急隊からの要請に対して、24時間365日脳卒中患者を受け入れ、急性期脳卒中診療担当医師が、患者搬入後可及的速やかに診療(tPA静注療法を含む)を開始できる」等の要件を満たす医療機関を「一次脳卒中センター(PSC)」に認定しています(※2)。
当院は日本脳卒中学会による認定開始初年度の2019年にPSCの認定を受けており、地域の救急隊や医療機関のみなさまと連携し、急性期脳卒中診療に注力してまいりました。
(※2:2022年12月1日現在、鹿児島県下24施設認定)
一次脳卒中センター(PSC)コア施設とは
日本脳卒中学会はこのPSCの中でも、血栓回収療法を行う資格を持つ医師が3名以上常勤しており、同療法を24時間365日体制で行っている等の要件を満たす医療機関を「一次脳卒中センター(PSC)コア施設」として認定しています。PSCコア施設は、血栓回収療法(後述)に対応できない医療機関からの患者さまも常時受け入れ、県下PSCの中心となることで地域の脳卒中急性期診療の中核を担います。
脳卒中相談窓口を設置
PSCコア施設は急性期脳卒中診療に加えて、「脳卒中相談窓口」を設置し、脳卒中の患者さまやご家族の医療・介護に関する適切な情報を提供する役割も担っています。
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当院では医師、看護師だけでなくソーシャルワーカー、リハビリスタッフなど20名以上のスタッフが必要な研修を受講して「脳卒中療養相談士」の資格を取得し、脳卒中で入院された患者さまやご家族に対する情報提供や相談支援に取り組んでいます。
米盛病院では救急隊や医療機関のみなさまと今まで以上に緊密な連携に努めるとともに、より安全かつ迅速で効果的な治療の実現と回復に向けた患者様サポートを更に充実させ、PSCコア施設として地域の急性期脳卒中診療の一層の充実化に貢献してまいります。
脳梗塞の超急性期治療
脳卒中は、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血と大きく分類されますが、この中でも近年注目を集めているものが、急性期脳梗塞の治療です。脳梗塞は脳血管が血栓などで閉塞し、脳組織が死にゆく病気ですが、この脳梗塞の超急性期治療では、病院到着から治療開始が早ければ早いほど良好な転帰が期待されます。
当院では、点滴薬剤により脳血管の詰まりの原因となっている血栓を溶かして血流を再開させるtPA静注療法や、カテーテルを足や腕の血管から挿入し、脳の血管まで到達させ、血管を閉塞させている血栓をカテーテルで取り除く血栓回収療法などが迅速に行える体制を整えています。
鹿児島県内の救急隊のみなさまにも病院への搬入前から迅速かつ適切な情報提供をいただくなど多大なご協力をいただきながら、当院ではガイドライン等で推奨される治療開始時間の目安を大幅に上回り、迅速な治療開始を実現しています。
救急搬送から血栓回収までの流れ
動画のご案内
当院脳卒中センター長の井上泰豪医師の講演をYouTube でご覧いただけます。
病気の概要や治療法を解説しています。ぜひご覧ください。