2021.02.15(最終更新日:2021.02.17)
食事中に気をつけること|新型コロナウイルス感染症 感染対策 Q&A ③
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監修:米盛病院 医療安全管理部部長
松木薗 和也
(専門分野)一般内科・感染管理・医療安全・緩和ケア
・日本内科学会認定内科医/総合内科専門医/指導医
・日本プライマリ・ケア連合学会指導医/代議員 他 -
収束の気配を見せない新型コロナウイルス感染症。
感染対策について改めて学び、感染拡大を防ぐ対策を行っていきましょう。
感染対策はやると決めたら徹底することが重要です。
Q. 食事中に気をつけることはどのようなことでしょうか?
A. 飛沫を飛ばさないため、マスクを外している時は食事に集中し、マスクを着用してから会話することが大切です。
会食を通して感染が拡大したケースが各地で発生しています。これは、病原体が体内へ侵入する感染経路(※1)のひとつである「飛沫感染」が影響しています。
声を出すと飛沫やエアロゾルが発生するため、感染対策としては、「飛沫を発生させない=声を出さない」ことが重要となります。
声が出る以上、声量を小さくすれば良いということではありません。むしろ、よく聞き取ろうと耳を近づけると感染リスクが高まります。もちろん、声量が大きいと飛沫の量が多いだけでなく遠くまで飛んでしまいます。
つまり、声を出すこと自体を防ぐ必要があるのです。そのため、料理を食べ終わってから・飲み終わってから、マスクを着用して会話をすることが重要です。
また、歯磨き場でクラスターが発生したケースもあります。食事の際と同様に、マスクを着用していない場面での発声には注意が必要です。
食事を通したコミュニケーションは大切なものですが、マスクを外して食べたり飲んだりする時は味わうことに集中し、マスクを着けてから会話を楽しむようにしましょう。
※1: 病原体が体内に侵入する感染経路は、主に「飛沫感染」「空気感染」「接触感染」が挙げられます。また、汚染された食品や水、昆虫、血液などを媒介とした「媒介物感染」もあります。
新型コロナウイルス感染症は、
- 食べる、飲む時は味わうことに集中する。会話を楽しむのは、マスクを着用してから。
- 学校や職場などでの歯磨きの際も注意が必要。