2025.08.01(最終更新日:2025.09.03)
カテーテル治療の新たな選択肢|少し歩くだけで脚に痛み・しびれがある方へ
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少し歩くと脚に痛みやしびれが出て、しばらく休むとまた歩けるようになる…。
この症状は「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と呼ばれ、原因は主に動脈性と神経性に分けられます。
動脈性による疾患の治療法として、米盛病院で新たに導入したエキシマレーザー治療について、循環器内科 重症虚血肢・心腎血管センター長の尾辻秀章医師に話を聞きました。
血流が悪くなり、様々な症状が
動脈性の主な原因は、「下肢閉塞性動脈疾患(LEAD)」です。
これは下肢の動脈硬化により、血管が狭くなったり詰まったりすることで血流が悪くなる病気です。
本人や周りの方も、一時的な痛みの対処だけでなく、ケガに至った原因に向き合うことで、楽しみながらスポーツを続けていただければと思います。

動脈硬化とは

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コレステロールなどの血液中の脂質が動脈内にたまり、動脈の弾力性・柔軟性がなくなり、もろくなった状態のこと。
一般的に、歩くときは安静時の10倍以上の血液が下半身の筋肉に必要となります。必要な血液が行き届かないことで、痛みやしびれが生じ、進行すると安静時にも痛むようになります。
さらに、脚に治りにくい傷ができ、ひどい場合は脚を切断しなければならないケースもあります。

200m程度の歩行で脚が痛む、あるいは脚の傷が2週間以上改善しない場合には、血流評価のために受診をおすすめします。


治療法
- 運動療法
- 薬物療法
- カテーテル治療
- バイパス手術 など
カテーテル治療とは、カテーテル(細くて柔らかいチューブ)を手首や脚の付け根から血管内に挿入し、血管の内側から治療する方法です。詰まった血管を内側から押し拡げて血流を再開したり、血栓(血の塊)が原因の場合は、血栓を除去したりします。
当院では、このカテーテル治療の一つである「エキシマレーザー治療」を新たに導入しました。
新たな治療の選択肢エキシマレーザー治療とは
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下肢血管の場合、ステント内再狭窄や再閉塞に限定されますが、冠動脈の場合は虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)に対しても有用です。
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カテーテルを血管に入れ、その先から出る特殊なレーザー光で、血管内の動脈硬化による塊や血栓を減量する治療法です。
約40℃の低温で照射されるため、血管や周囲組織へのダメージが少なく、身体への負担が小さいのが特徴です。従来のカテーテル治療では難しかった病変にも対応できる可能性がある、新たな治療の選択肢として期待されます。
神経性の場合は整形外科で治療
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前かがみになったり座ったりすると神経への圧迫が和らぎ、症状が楽になるのが特徴です。
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間欠性跛行の原因が、加齢などで背骨の中の神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、神経が圧迫されることで起こる「腰部脊柱管狭窄症」の場合もあります。脚のしびれ、痛みのほかに、歩いていると脚の力が入らなくなることもあります。原因が神経性の場合は、整形外科で治療を行います。
循環器内科 重症虚血肢・心腎血管センター長 尾辻秀章医師
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原因によって治療法が異なるので、検査などで原因を調べることが重要です。
患者さんに最適な治療方針をご提案するため、当院の循環器内科と整形外科が連携して診療にあたっています。
「少し歩くだけで脚が痛い」とお悩みの方は、まずは与次郎米盛クリニックへお気軽にご相談ください。

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