私たちについて
地域のみなさんとともに
「そのときに、備える。地域の支えとなるために」
災害はいつ、どこで発生するか、わかりません。地域の医療機関として、皆さまの「いのちと健康を守る」という使命を果たすため、私たちは救急医療とともに、災害医療分野にも力を入れてきました。
当院は鹿児島県の災害拠点病院の指定を受けており、災害時の医療の要となるべく、万全な備えと体制づくりに取り組んでいます。また、熊本地震や西日本豪雨災害、能登半島地震など国内外の被災地へ積極的に医療チームを派遣してきました。私たちはこれからも「自助」「共助」「公助」のすべてに取り組み、万が一の時にも地域の皆さまに頼られる病院であり続けます。
具体的な機能・取り組み
災害拠点病院
2016年4月に鹿児島県知事から「鹿児島県災害拠点病院」の指定を受けました。県内や近隣地域で大規模災害が発生した場合、24時間緊急対応が可能な病院として災害医療を提供する他、地域の医療機関と連携を図り、地域医療救護活動の中核的役割を担います。
不測の事態に備え、非常電源や衛星通信の整備・食糧の備蓄・ライフラインの確保などハード面の設備を強化。DMAT(災害派遣医療チーム)をはじめとする職員の研修訓練はもちろんのこと、地域の医療機関や関係機関との連携強化、住民の皆さまとの合同災害訓練に取り組み、地域全体の災害対応力向上に努めています。
DMATによる災害時医療の支援
DMATは、「災害急性期(発災から概ね48時間)に活動できる機動性を持った専門的なトレーニングを受けた医療チーム」のことです。当院では医師、看護師、業務調整員で構成するDMATを2チーム有しています。2017年にはDMATの活動支援に特化した「DMATカー」を導入。衛星電話や医療資器材を搭載し、災害現場で速やかな医療救護活動が可能となりました。
ヘリポートの災害時活用
病院屋上に格納庫と給油設備を備えるヘリポートを設置し、災害時には柔軟に活用しています。当院の民間救急ヘリで被災者の皆さまの搬出・受け入れが可能な他、各地から派遣されたドクターヘリの受け入れや防災ヘリの燃料補給ができます。当院の民間救急ヘリは、被災地への物資や医療資器材の輸送手段としての活用も想定しています。
ラーニングセンターの活用
体験型学習施設であるラーニングセンターは、災害時など多数傷病者が発生した場合の収容施設としても活用できます。講堂の壁には、酸素と吸引の配管も整備されています。
「地域の健康づくりに貢献する」
地域の皆さまの命を守るという直接的な医療活動だけでなく、日々の健康を守ることも、私たちの大切な使命の一つです。当院の強みを活かし、「病気やケガの予防」「健康増進」といった日常的な健康づくりのお手伝いに取り組んでいます。また、地域活性化につながる取り組みにも積極的に参加し、医療的側面からサポートしています。
これからも地域の皆さまとのつながりを大切にし、医療を通じた地域貢献活動を実践してまいります。
具体的な取り組み
医療・健康に関する情報発信
医師や医療スタッフが地域へ出向いた健康講座や体操教室などを通じ、健康や病気の予防に関する啓発活動に取り組んでいます。また、広報誌やSNSを通じて、子どもから高齢者までそれぞれのライフスタイルやお困りごとの解決に役立つ情報発信も行っています。
プロアスリートのメディカルサポート
鹿児島市出身の男子プロゴルファー稲森佑貴選手のサポートをしています。このほか、大規模スポーツイベントへの医療スタッフ派遣など、地域のスポーツ文化振興を支援しています。
「国際化、多様化する社会のニーズに対応」
訪日外国人は年々増加傾向にあるとともに、医療機関もグローバル化への対応が求められています。当院では早い時期から、こうした医療の国際化ニーズに積極的に対応してきました。地域で暮らしている方、訪日観光客の方、治療目的で来日された方などさまざまな方が受診されています。
言語や国籍を問わず、医療を必要とする誰もが安心安全に受診していただけるような受け入れ体制を整えています。これらの積極的な取り組みが認められ、2013年に全国で初めてとなる外国人患者受け入れ病院(JMIP)として認証を受けました。
(2024年3月現在、全国で68医療機関の認定 ※鹿児島県内では当院のみ)
具体的な機能・取り組み
コミュニケーション支援
当院では国際医療交流課を設置し、アメリカ人と中国人のスタッフをはじめ、英語と中国語が話せるスタッフが在籍。また、10言語以上への対応が可能な医療通訳タブレット(コニカミノルタと共同開発)を導入し、外国人患者さまの診療におけるコミュニケーションをサポートしています。
医療ビザの受け入れ
当院は2017年、医療受診が目的に来日される外国人の受け入れに意欲と体制がある病院として、一般社団法人Medical Excellence JAPAN(MEJ)より「ジャパン インターナショナル ホスピタルズ(JHI)」の推奨認定を受けました。