尺骨肘頭骨折
病気の概要
尺骨の肘頭(肘関節を曲げたときに突出する部分。いわゆる“肘鉄”)の骨折です。転んでひじをぶつけた、あるいは転んだときに手をついた等の原因で骨折することが多いです。
症状について
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ひじが自分の意思でうまく動かなくなり、激しく腫れ、押さえると強い痛みを感じるようになります。患部の具合によっては、ひじのあたりに窪みができ、骨が折れているのが分かることもあります。上腕三頭筋(腕の後ろ側の筋肉)の近くであるため、筋肉の収縮によって骨がずれやすく、手術が必要になる場合が多くなります。
検査について
X線(レントゲン)検査で診断を行います。
治療
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手術療法として、鋼線とソフトワイヤーを使った“引き寄せ締結法”(離れた肘頭を引き寄せて鋼線で固定する)が主に適応されますが、肘頭の粉砕が強い場合は、肘頭骨折用のプレートやスクリューを用いて固定することもあります。
病気の予防
(後遺症の予防)拘縮(こうしゅく)という、関節が固くなる後遺症を発症しやすくなりますので、手術後に適切なリハビリテーションを開始する必要があります。
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監修:田中 雄基
整形外科/外傷グループ
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