
外来受診
画像検査(CT、MRIなど)
画像検査(CT、MRIなど)
X線撮影検査(レントゲン検査)


痛い場所などにX線を使った撮影をすることで、身体の内部の骨折や病気を見つける検査です。例えば、胸のレントゲン検査では、心臓の大きさや肺の状態を確認します。他にも、老化による骨の変形や骨折がないかなどを確認できます。


時間が長くかかる検査ですか?
検査する場所や撮影回数によって異なりますが、検査時間は5分程度です。Aさんが痛みを感じる場所を撮影しますが、できるだけ痛みがないようにAさんと相談をしながら撮影を進めていきますのでご安心ください。


検査を行う前に準備することはありますか?
検査の部位によって、お着替えをしていただくことがあります。ボタンやネックレスなどのプラスチックや金属は写真に写ってしまい、診察に影響が出ることがあります。湿布や洋服の厚手のプリントも写真に写り込んでしまうことがありますので、場合によっては取り外すようにお願いすることがあるかもしれません。


当院では、撮影した瞬間にデジタル的に画像化するデジタルレントゲンを採用しています。従来のレントゲン検査より少ない放射線量での検査が行えるため、患者さまのご負担、被ばくを減らせます。
また様々な画像処理で今まで見えづらかった部分も見えるようになったので、より画像診断が行いやすくなりました。
X線透視検査


X線透視検査ってどのような検査ですか?
X線を使った動画の検査です。よくX線テレビ検査という言われ方もします。骨や造影剤の動きを見ながら、検査や治療を行っていきます。


例えばどのような部位を観察するのですか?
一般的によく知られているのが胃のバリウム検査です。バリウムという造影剤を飲んで身体を動かしてもらうことによって、胃の形や表面を観察しています。他にも、腰や足の痛みを和らげる治療や、骨折や脱臼などで骨がずれてしまった場合に元の通りに戻す治療も行っています。


X線は常に出ていますか?
必要なタイミングで必要な時間しかX線を出していません。さらに1秒間当たりのX線の出る回数を減らすことで被ばくを減らしています。


X線透視検査は、いわばX線検査生中継です。X線の動画が見えることによって、様々な検査・治療を行っています。この動画は非常に有用で、静止画では気がつかないようなケガや病気でも、動画になることで簡単に見つけられることもあります。
造影剤を使えば、通常のX線検査では見えない胃や腸、関節や脊柱管などの検査も可能になります。
CT検査


CT検査ってどのような検査ですか?
身体を輪切りにしたような画像を作って、血管や肝臓などの臓器を観察する検査です。


CT検査では何が分かるのですか?
レントゲン写真ではわからない臓器の状態や形などがわかります。例えば頭では出血や腫瘍などが見つけられます。胸やお腹でも臓器にできた腫瘍や損傷を見つけることができます。また細かく撮影をしますので、レントゲン写真では分かりづらかった小さな骨折を見つけることもあります。


大きい装置で少し恐いです・・・。
大きい装置で、初めての患者さまは不安になることもあると思います。CTの検査は基本的に5分程度で終わります。寝台に寝ているだけですのでご安心ください。ただ、動きに弱い検査ですので、撮影中は動かないようにお願いします。


検査前に準備することはありますか?
衣服についている金属類、ホッカイロやエレキバンなどは画像に影響が出るため、取り外していただきます。また、頭の撮影では入れ歯や補聴器なども影響が出ますので、外していただきますようお願いいたします。


CT検査とはX線を使って、身体を詳しく見る検査です。たくさん被ばくするのでは?と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。レントゲン検査に比べれば、被ばくする量は多くなりますが、科学の発展と我々技師の技術の進歩により被ばく量は減り、診断能力は上がっています。ご不明な点や不安に思われることなどございましたら、検査の担当技師へご遠慮なくお尋ねください。
MRI検査


MRI検査ってどのような検査ですか?
強力な磁石と電磁波を使って、体内の情報を画像にする検査です。


CTとは何が違うのですか?
MRIは磁石と電磁波を使う検査で、CTはX線を使う検査です。MRIではX線を使わないため被ばくの影響がありません。また、CTでは発見しづらい発症直後の脳梗塞がわかりやすく、X線では評価しにくい筋肉や腱、背骨の椎間板などが見えます。


MRIは時間の長い検査だと聞いたことがあります。
CTやレントゲンの検査に比べると、検査時間は長くなります。当院の検査時間は20分程度です。


検査の注意点について教えてください。
MRI検査を行う前に必ず確認しなければならない大事なことがあります。先ほどお話したようにMRIは強力な磁石を使う検査ですので、心臓ペースメーカーや脳動脈クリップなどの金属や機械が体内にある患者さまは検査ができない場合があります。体内の金属はもちろんですが、補聴器や眼鏡、アクセサリーなどの身の回りの金属類も持ち込めません。また、稀に化粧品にも微量な金属が含まれていて、低温やけどをする場合がありますのでご注意ください。MRI検査は狭いトンネル状の装置の中で行います。狭くて暗い場所が苦手な方はご相談ください。
検査前にはMRI検査の問診票をご用意しますので、よくご覧になって質問事項にご記入いただきますようお願いします。安全な検査が行えるよう、検査直前にチェックを行いますのでご安心ください。


MRI検査は、大きい音がすること、狭い場所に入ることや検査時間が長いことなどから不安に思われる患者さまも少なくありません。私たち診療放射線技師は少しでも患者さまの不安を取りのぞき安心して検査していただくために、患者さまへ検査前のご説明や確認などを丁寧に行っております。少しでも不安に思われることやご不明な点があれば、ご遠慮なくお申し出ください。
RI検査(核医学検査)


RI検査ってどのような検査ですか?
放射性医薬品というお薬を使って体の機能を調べる検査です。放射性医薬品とは放射線が出る特殊なお薬です。そのお薬を使って、心臓や脳などの機能を調べていきます。


RI検査で何がわかるのでしょうか?
RI検査で投与した薬は、人体の代謝機能に従って特定の臓器に集まって、排泄されていきます。この薬が臓器に集まるかどうかや、集まるまでの時間や集まり具合を調べることによって、臓器が正常に機能しているか調べることができます。例えば、CTでは心臓の血管が詰まっているかを調べることができますが、RI検査では心臓の筋肉が動いているかを調べることができます。


放射性医薬品って危なくないのですか?
放射性医薬品による被ばくは少ないです。身体に投与する液量もかなり少ないので、副反応の報告もほとんどありません。他のお薬のように自然に排泄されますので、いつまでも身体にとどまることはありません。安心して検査を受けられてください。


RI検査は放射線を出す薬剤を身体に投与する特殊な検査です。
放射線を出す薬剤を投与することを不安に思う方も多くおられます。しかし、検査に使用する薬剤の放射線量は身体に影響が出るレベルより遙かに少なく、副反応もほとんどありません。また、体重や体格によって投与する薬剤量の調整も行っています。安全な検査ですのでご安心ください。注意点として、検査時間が1撮影当たり30~50分、検査によっては間に休憩を挟んで5時間程度かかる検査もございます。
また、放射性医薬品は検査当日の予約時間でしか効力が出ない薬剤ばかりです。予約後にご都合が合わなくなった場合は、薬剤発注の関係上、検査前日の正午までにご連絡いただきたく、ご協力をお願いいたします。
ご不明な点などございましたら、お気軽に担当技師へお尋ねください。
血管造影検査


血管造影検査ってどのような検査ですか?
カテーテルという細い管を体に挿入して、その管から造影剤という薬を流すことによって血管の状態をみる検査です。


どのような部位を検査するのですか?
当院では主に頭や心臓の検査を行っています。また、カテーテルを使った治療もあります。当院では、動脈の一部がこぶのように膨らんだ「動脈瘤」が大きくなって破裂してしまわらないように詰め物をする治療や、狭くなった血管を金属の管(ステント)や風船のようなもの(バルーン)で広げて、血液の流れを良くする治療などを行っています。


検査時間はどれくらいですか?
検査目的にもよりますが、ほとんどの検査が1~2時間程度で終了します。


血管造影検査では、医師・看護師・臨床工学技士や臨床検査技師などの多くのスタッフが、検査・治療に携わっています。チーム一丸となって患者さまの検査をサポートしていきます。患者さまに安心して検査を受けていただけるよう準備していますので、不安に思われることやご不明な点などございましたら、担当技師へご遠慮なくお尋ねください。
骨密度測定


骨密度検査ってどのような検査ですか?
骨の中にあるカルシウムやミネラルを測定することによって、骨粗鬆症や関節リウマチなどを調べる検査です。


どうやって検査をするのですか?
極微量なX線を使った非常に簡単な検査です。検査台に5分程度寝ていただくだけです。寝ている間に自動で腰と股関節の測定を行います。


検査結果はすぐわかりますか?
検査後にデータ解析をしますので、数分の解析時間はかかりますが、結果をお渡しするまでお待たせすることはありません。


この検査でわかる骨粗鬆症という病気は、骨がスカスカになってしまう病気です。骨がスカスカになってしまうと、転んでしまったときに骨折をしてしまう危険性が高くなります。原因は加齢によるものや、生活習慣によるものです。
非常に簡単な検査ですので、ぜひ、定期的に検査を行ってください。検査結果を基に生活習慣を改善するなど、骨粗鬆症の予防・治療にお役立てください。
レントゲン検査ってどのような検査ですか?