受診について

画像検査(CT、MRI、内視鏡検査など)

画像検査(CT、MRI、内視鏡検査など)

X線撮影検査(レントゲン検査)

Aさん

レントゲン検査ってどのような検査ですか?

放射線技師

痛い場所などにX線を使った撮影をすることで、身体の内部の骨折や病気を見つける検査です。例えば、胸のレントゲン検査では、心臓の大きさや肺の状態を確認します。他にも、老化による骨の変形や骨折がないかなどを確認できます。

Aさん

時間が長くかかる検査ですか?

放射線技師

検査する場所や撮影回数によって異なりますが、検査時間は5分程度です。Aさんが痛みを感じる場所を撮影しますが、できるだけ痛みがないようにAさんと相談をしながら撮影を進めていきますのでご安心ください。

Aさん

検査を行う前に準備することはありますか?

放射線技師

検査の部位によって、お着替えをしていただくことがあります。ボタンやネックレスなどのプラスチックや金属は写真に写ってしまい、診察に影響が出ることがあります。湿布や洋服の厚手のプリントも写真に写り込んでしまうことがありますので、場合によっては取り外すようにお願いすることがあるかもしれません。

検査担当者

当院では、撮影した瞬間にデジタル的に画像化するデジタルレントゲンを採用しています。従来のレントゲン検査より少ない放射線量での検査が行えるため、患者さまのご負担、被ばくを減らせます。
また様々な画像処理で今まで見えづらかった部分も見えるようになったので、より画像診断が行いやすくなりました。

X線透視検査

Aさん

X線透視検査ってどのような検査ですか?

放射線技師

X線を使った動画の検査です。よくX線テレビ検査という言われ方もします。骨や造影剤の動きを見ながら、検査や治療を行っていきます。

Aさん

例えばどのような部位を観察するのですか?

放射線技師

一般的によく知られているのが胃のバリウム検査です。バリウムという造影剤を飲んで身体を動かしてもらうことによって、胃の形や表面を観察しています。他にも、腰や足の痛みを和らげる治療や、骨折や脱臼などで骨がずれてしまった場合に元の通りに戻す治療も行っています。

Aさん

X線は常に出ていますか?

放射線技師

必要なタイミングで必要な時間しかX線を出していません。さらに1秒間当たりのX線の出る回数を減らすことで被ばくを減らしています。

検査担当者

X線透視検査は、いわばX線検査生中継です。X線の動画が見えることによって、様々な検査・治療を行っています。この動画は非常に有用で、静止画では気がつかないようなケガや病気でも、動画になることで簡単に見つけられることもあります。
造影剤を使えば、通常のX線検査では見えない胃や腸、関節や脊柱管などの検査も可能になります。

CT検査

Aさん

CT検査ってどのような検査ですか?

放射線技師

身体を輪切りにしたような画像を作って、血管や肝臓などの臓器を観察する検査です。

Aさん

CT検査では何が分かるのですか?

放射線技師

レントゲン写真ではわからない臓器の状態や形などがわかります。例えば頭では出血や腫瘍などが見つけられます。胸やお腹でも臓器にできた腫瘍や損傷を見つけることができます。また細かく撮影をしますので、レントゲン写真では分かりづらかった小さな骨折を見つけることもあります。

Aさん

大きい装置で少し恐いです・・・。

放射線技師

大きい装置で、初めての患者さまは不安になることもあると思います。CTの検査は基本的に5分程度で終わります。寝台に寝ているだけですのでご安心ください。ただ、動きに弱い検査ですので、撮影中は動かないようにお願いします。

Aさん

検査前に準備することはありますか?

放射線技師

衣服についている金属類、ホッカイロやエレキバンなどは画像に影響が出るため、取り外していただきます。また、頭の撮影では入れ歯や補聴器なども影響が出ますので、外していただきますようお願いいたします。

検査担当者

CT検査とはX線を使って、身体を詳しく見る検査です。たくさん被ばくするのでは?と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。レントゲン検査に比べれば、被ばくする量は多くなりますが、科学の発展と我々技師の技術の進歩により被ばく量は減り、診断能力は上がっています。ご不明な点や不安に思われることなどございましたら、検査の担当技師へご遠慮なくお尋ねください。

MRI検査

Aさん

MRI検査ってどのような検査ですか?

放射線技師

強力な磁石と電磁波を使って、体内の情報を画像にする検査です。

Aさん

CTとは何が違うのですか?

放射線技師

MRIは磁石と電磁波を使う検査で、CTはX線を使う検査です。MRIではX線を使わないため被ばくの影響がありません。また、CTでは発見しづらい発症直後の脳梗塞がわかりやすく、X線では評価しにくい筋肉や腱、背骨の椎間板などが見えます。

Aさん

MRIは時間の長い検査だと聞いたことがあります。

放射線技師

CTやレントゲンの検査に比べると、検査時間は長くなります。当院の検査時間は20分程度です。

Aさん

検査の注意点について教えてください。

放射線技師

MRI検査を行う前に必ず確認しなければならない大事なことがあります。先ほどお話したようにMRIは強力な磁石を使う検査ですので、心臓ペースメーカーや脳動脈クリップなどの金属や機械が体内にある患者さまは検査ができない場合があります。体内の金属はもちろんですが、補聴器や眼鏡、アクセサリーなどの身の回りの金属類も持ち込めません。また、稀に化粧品にも微量な金属が含まれていて、低温やけどをする場合がありますのでご注意ください。MRI検査は狭いトンネル状の装置の中で行います。狭くて暗い場所が苦手な方はご相談ください。
検査前にはMRI検査の問診票をご用意しますので、よくご覧になって質問事項にご記入いただきますようお願いします。安全な検査が行えるよう、検査直前にチェックを行いますのでご安心ください。

検査担当者

MRI検査は、大きい音がすること、狭い場所に入ることや検査時間が長いことなどから不安に思われる患者さまも少なくありません。私たち診療放射線技師は少しでも患者さまの不安を取りのぞき安心して検査していただくために、患者さまへ検査前のご説明や確認などを丁寧に行っております。少しでも不安に思われることやご不明な点があれば、ご遠慮なくお申し出ください。

RI検査(核医学検査)

Aさん

RI検査ってどのような検査ですか?

放射線技師

放射性医薬品というお薬を使って体の機能を調べる検査です。放射性医薬品とは放射線が出る特殊なお薬です。そのお薬を使って、心臓や脳などの機能を調べていきます。

Aさん

RI検査で何がわかるのでしょうか?

放射線技師

RI検査で投与した薬は、人体の代謝機能に従って特定の臓器に集まって、排泄されていきます。この薬が臓器に集まるかどうかや、集まるまでの時間や集まり具合を調べることによって、臓器が正常に機能しているか調べることができます。例えば、CTでは心臓の血管が詰まっているかを調べることができますが、RI検査では心臓の筋肉が動いているかを調べることができます。

Aさん

放射性医薬品って危なくないのですか?

放射線技師

放射性医薬品による被ばくは少ないです。身体に投与する液量もかなり少ないので、副反応の報告もほとんどありません。他のお薬のように自然に排泄されますので、いつまでも身体にとどまることはありません。安心して検査を受けられてください。

検査担当者

RI検査は放射線を出す薬剤を身体に投与する特殊な検査です。
放射線を出す薬剤を投与することを不安に思う方も多くおられます。しかし、検査に使用する薬剤の放射線量は身体に影響が出るレベルより遙かに少なく、副反応もほとんどありません。また、体重や体格によって投与する薬剤量の調整も行っています。安全な検査ですのでご安心ください。注意点として、検査時間が1撮影当たり30~50分、検査によっては間に休憩を挟んで5時間程度かかる検査もございます。
また、放射性医薬品は検査当日の予約時間でしか効力が出ない薬剤ばかりです。予約後にご都合が合わなくなった場合は、薬剤発注の関係上、検査前日の正午までにご連絡いただきたく、ご協力をお願いいたします。
ご不明な点などございましたら、お気軽に担当技師へお尋ねください。

血管造影検査

Aさん

血管造影検査ってどのような検査ですか?

放射線技師

カテーテルという細い管を体に挿入して、その管から造影剤という薬を流すことによって血管の状態をみる検査です。

Aさん

どのような部位を検査するのですか?

放射線技師

当院では主に頭や心臓の検査を行っています。また、カテーテルを使った治療もあります。当院では、動脈の一部がこぶのように膨らんだ「動脈瘤」が大きくなって破裂してしまわらないように詰め物をする治療や、狭くなった血管を金属の管(ステント)や風船のようなもの(バルーン)で広げて、血液の流れを良くする治療などを行っています。

Aさん

検査時間はどれくらいですか?

放射線技師

検査目的にもよりますが、ほとんどの検査が1~2時間程度で終了します。

検査担当者

血管造影検査では、医師・看護師・臨床工学技士や臨床検査技師などの多くのスタッフが、検査・治療に携わっています。チーム一丸となって患者さまの検査をサポートしていきます。患者さまに安心して検査を受けていただけるよう準備していますので、不安に思われることやご不明な点などございましたら、担当技師へご遠慮なくお尋ねください。

骨密度測定

Aさん

骨密度検査ってどのような検査ですか?

放射線技師

骨の中にあるカルシウムやミネラルを測定することによって、骨粗鬆症や関節リウマチなどを調べる検査です。

Aさん

どうやって検査をするのですか?

放射線技師

極微量なX線を使った非常に簡単な検査です。検査台に5分程度寝ていただくだけです。寝ている間に自動で腰と股関節の測定を行います。

Aさん

検査結果はすぐわかりますか?

放射線技師

検査後にデータ解析をしますので、数分の解析時間はかかりますが、結果をお渡しするまでお待たせすることはありません。

検査担当者

この検査でわかる骨粗鬆症という病気は、骨がスカスカになってしまう病気です。骨がスカスカになってしまうと、転んでしまったときに骨折をしてしまう危険性が高くなります。原因は加齢によるものや、生活習慣によるものです。
非常に簡単な検査ですので、ぜひ、定期的に検査を行ってください。検査結果を基に生活習慣を改善するなど、骨粗鬆症の予防・治療にお役立てください。

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

Aさん

上部消化管内視鏡検査ってどのような検査ですか?

医師

上部消化管内視鏡検査とは、先端に小型カメラ (CCD) またはレンズを内蔵した太さ1cm程の細長い管を口あるいは鼻より挿入し、食道、胃、十二指腸の内部を観察し、時には治療を行うものです。

Aさん

経口内視鏡と経鼻内視鏡の違いは何ですか?

医師

経鼻内視鏡は、経口内視鏡に比べて管が舌の付け根に触れないため、息苦しさや挿入時のつらさ、吐き気を催すことが少なく、管が細いため挿入もあまり気にならないことが多いです。ただ、経口内視鏡に比べて径が細く水分の吸引がしにくいため検査時間が多少長くなることはあります。
当院で検査や治療に使用する胃カメラは、できるだけ患者さまのご負担が少ないよう、鼻から挿入するタイプの胃カメラ(経鼻内視鏡)を標準的に使用しています(標準的には経鼻内視鏡を使用しておりますが、医師の判断で経口内視鏡を使用させていただくこともあります。どちらかご希望がありましたら、予約の際にお伝えください)。

Aさん

検査はどのように行いますか?

医師

当院で主に行っている経鼻内視鏡でご説明します。
1.ガスコン®という消泡剤(白い液体)を飲んで胃をきれいにします。
2.鼻の通過をよくする薬(プリビナ®など)を点鼻・噴霧します。
3.鼻の中を麻酔薬(キシロカイン®)にて麻酔します。のど麻酔を追加することもあります。
4.ベルトを緩め検査台の上で、左側を下にして横向きに寝ます。
5.細い内視鏡が鼻から挿入され、検査が始まります。
検査中は、肩・首・のどの力を抜いてください。げっぷはなるべく我慢してください。
通常検査は、5-10分で終了します。

Aさん

検査で注意することがありますか?

医師

検査を受ける前に注意していただくことは、
●通常は検査前日の夕食後から検査終了まで絶食となります。それ以降の食事は控えてください。水などの水分摂取は構いません。
●検査当日の食事(牛乳、ジュース、お茶なども)は控えてください。水のみは結構です。(降圧剤などの内服薬に関しては、事前にご相談ください。)
●当日の服装は身体を締め付けるものは避けてください。(和服、腹巻、ボディスーツ、ガードルなど)
●お薬として脳梗塞、心疾患予防のため、血液をさらさらにする薬(抗血栓薬など)を内服している方でも、内視鏡検査を受けるだけ(観察だけ)の場合には基本的には休薬は必要ありません。休薬の可否に関してはご相談ください。

検査後に注意していただくことは、
●鎮痙剤・鎮静剤を使用した場合、その種類によっては検査当日検査後の車の運転を避けてください。
●飲水、食事は通常検査終了後30分から1時間後より摂取してください。
●検査終了後、吐き気、腹痛、タール便(黒い便)が生じた場合には、米盛病院 消化器内科(☎099-230-0100)へ至急ご連絡ください。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

Aさん

大腸内視鏡検査ってどのような検査ですか?

医師

大腸内視鏡検査とは、先端に小型カメラ (CCD) またはレンズを内蔵した太さ1cm程の細長い管を肛門から挿入し、大腸(結腸と直腸)と小腸の一部を観察し、時には治療を行うものです。

Aさん

検査はどのように行いますか?

医師

検査台に横になっていただきます。
腸管の緊張を和らげる薬や鎮痛薬、鎮静薬を注射する場合があります。
おなかに力を入れず楽にしてください。
検査時間は患者さまにより多少違いますが、およそ15分から1時間です。
途中で体の向きを変えたり、おなかが圧迫されたりすることがあります。

Aさん

検査を受ける前にすることはありますか?

医師

まず、大腸の内視鏡検査を行うには、大腸の中を空にしなければなりません。
検査の予約の際に渡される説明書に従って準備してください。
下剤を自宅で服用していただく場合と、検査日に病院で服用していただく場合があります。
検査前日の夕食は軽くする場合や決められた検査食を食べていただくことがあります。
当日の朝食は絶食です。午後からの検査の場合は昼食も絶食です。
血液サラサラの薬を飲まれている方は別途指示がありますので従ってください。

Aさん

検査を受けた後に気をつけることがありますか?

医師

おなかが張ってきますので、ガスをどんどん出してください。時間を追って楽になります。 最初、水を少しのみ、気分が悪くならなければ食事しても結構です。
●ポリープをとった方は状態に応じて1泊入院になることもあります。
●組織やポリープをとった方は、医師の指示により一定期間消化の良い食事をしてください。刺激物、脂っこいもの、アルコール類は避けてください。
●検査後、便に少量の血が混じることがあります。出血量が多くなかなか止まらない場合や、痛みが続く場合には担当部署(外来または検査室)へ至急連絡してください。
●組織やポリープをとった方は、医師の指示によりしばらく激しい運動をひかえていただきます。
●また、お風呂も長風呂を避け、シャワー程度が無難です。
●鎮痛薬や鎮静薬を使用された場合には、検査当日の車やバイク、自転車の運転は控えてください。

ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)

Aさん

ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)ってどんな検査ですか?

医師

ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)は、特殊な内視鏡を口から挿入して十二指腸まで進めて胆管・膵管の出口(ファーター乳頭)から細いチューブを入れ、そこに造影剤を注入し胆管・膵管を造影する検査です。

Aさん

検査はどのように行いますか?

医師

検査前日は、夜9時以降は禁飲食です。
検査当日は検査台にうつ伏せになっていただき、のど麻酔をし、点滴から睡眠鎮痛効果のある薬を投与します。口から十二指腸に内視鏡を挿入し、内視鏡を通じてカテーテルをファーター乳頭に挿入し胆管または膵管を造影します。
検査後は、3時間安静にしていただきます。点滴をする予定です。

Aさん

検査の時間はどのくらいかかりますか?

医師

検査時間は30〜60分ですが、その後に処置を行う際は時間がかかることもあります。

MRCP(MR胆管膵管撮影)

Aさん

MRCP(MR胆管膵管撮影) ってどのような検査ですか?

医師

MRCP(MR胆管膵管撮影)は、MRI装置を用いて胆嚢や胆管、膵管を同時に描出する検査です。放射線や造影剤を使用しないため、身体に大きな負担なく検査を受けられます。エコーでははっきりと確認できないような結石、CTではわからないような軽微な膵臓、胆管の異常などもMRCPで確認できることがあります。

Aさん

検査はどのように行いますか?

医師

一般のMRI検査と同様の検査です。
撮影前に、胃液などの影響を排除するためMRI用経口消化管造影剤を飲んでいただきます。 MRI検査についてはこちらをご参照ください。

Aさん

検査時間はどのくらいですか?

医師

検査時間は約20~30分程度です。

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