あんべがわるい時に ~ケガ・病気ガイド~ 体が痛い、調子が悪い...そんなときに病院に行ってよいのか、どの科を受信したら良いかわからない、などの不安はありませんか?米盛病院の医師がそんな不安に役立つように疾患についてお答えしています。受診の際にお役立てください。 あんべがわるい時に ~ケガ・病気ガイド~

上腕骨近位端骨折

病気の概要

  • 転倒などにより、肘や手をついたときの衝撃で起こることが多い骨折です。特に骨粗鬆症を有する高齢女性に多くみられます。

症状について

骨折部位の痛みや腫れ、変形、動かしづらさなどです。これらの症状が引かない場合は骨折の可能性があります。また、数日経過してから患部や周辺にあざができることも。さらに骨折の原因となった衝撃により、その患部の近くを通る神経が傷ついて、腕にしびれや痛みが生じることもあります。

検査について

X線(レントゲン)検査で診断を行います。

  • ずれの小さい骨折

  • ずれのある骨折

出典:日本整形外科学会パンフレット

治療

骨のずれが小さい場合は、三角巾などで固定する保存治療を行います。
手術をおこなう場合は、骨の中に芯として金属のピンやスクリューを挿入したり、プレートなどを用いて固定したりする方法があります。
粉砕骨折(砕けるような複雑な骨折)の場合は、人工の骨頭を挿入することもあります。

  • 髄内釘固定
  • 人工骨頭
  • プレート固定

病気の予防

第一に骨を丈夫に保ち、骨粗鬆症を防ぐことが予防につながります。次に大切なことは、普段から体を動かしておくこと、家庭内で転倒につながりそうな要因を取り除いておくことなど、正に転ばぬ先の杖、が大切です。

  • 監修:長谷 亨

    整形外科/関節グループ/骨粗鬆症センター長

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