上腕骨顆上骨折
病気の概要
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子どもの肘周囲の骨折では、とても多くみられます。転倒や転落の際、肘を伸ばしたまま手をついたときによく起こります。
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出典:日本整形外科学会パンフレット
症状について
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骨折部位の痛みや腫れ、変形、動かしづらさなどです。また、初期治療を誤り骨がずれたままくっついた場合、将来的に肘のところで内側に腕が曲がった状態になる「内反肘」や反対に肘のところで腕が外側に曲がった状態になる「外反肘」といった肘関節の成長障害や運動制限をきたす場合があります。
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出典:日本整形外科学会パンフレット
検査について
治療
骨のずれが小さければ、骨の位置を整復、または骨を引っぱり患部を固定・矯正する牽引後、シーネ(患部を固定するそえ木の役割をするもの)などで外固定します。骨のずれが大きい場合は、鋼線2~4本を用いて骨を固定する手術を行います。
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出典:日本整形外科学会パンフレット
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病気の予防
原因の多くが転倒や転落といわれています。子どもの動きは活発ですが運動機能がまだ未発達なため、日頃から転倒や転落しないように気を配りましょう。また、肘関節の後遺症を残さないためにも、適切な治療を完治するまで続けることが大事です。
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監修:松尾 卓見
整形外科/外傷グループ
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