脊椎圧迫骨折(椎体圧迫骨折)
病気の概要
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背骨に力が加わることによって押しつぶされたように変形する骨折です。中高年や骨粗鬆症の方によく見られます。米や布団など重たいものを持ったりした時や、草むしりなどの作業を長時間行っても生じることがあります。中には痛みを感じずいつの間にか骨折していたという人もいます。
症状について
からだを動かした時や寝返り・起き上がり時、尻もちをついた時に腰や背中に強い痛みが出たり、からだを動かすことが困難になったりします。痛みは骨盤(腰~お尻あたりの骨の集まり)付近の腰部に起こります。
検査について
X線(レントゲン)検査を行い骨折の有無を確認します。MRIは骨折の有無を詳しく調べる事が出来るので、上記のような圧迫骨折が疑われる症状の時はレントゲンで骨折がはっきりしなくてもMRIで骨折が分かることがあります。
治療
コルセットを作成し安静にして骨癒合を待ちます。疼痛には適宜鎮痛薬を使用して無理をしない生活を心がけます。疼痛の強い場合は安静を目的とした入院をすることもあります。高齢者の疼痛軽減、早期離床を目的とした経皮的椎体形成術、骨折部を安定させる後方固定術など、目的に応じて手術療法が選択されることもあります。術後はリハビリテーションとあわせてからだの筋力を鍛えることも大切です。特に背筋を中心に腹筋も鍛えると効果的です。
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監修:鈴木 勝
整形外科/脊椎グループ/統括部長
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