急性硬膜下血腫
病気の概要
急性硬膜下血腫は転倒・転落、交通事故など強い頭部外傷の大量出血により、頭部外傷の数分から数時間後に症状が起きることがあります。
また、脳に打撲や硬膜外に血腫がある方に発症することもあります。
脳が腫れることがあり、血腫と腫れによって頭蓋骨内に圧力が掛かるため症状が悪化することがあります。命を落とす可能性もあります。
症状について
強い頭部外傷直後、外側からの刺激や呼び掛けに反応しない、状況を正しく認識できないという意識障害が起こります。あと、激しい頭痛や嘔吐、眠気、からだの左右片側の麻痺、記憶があいまいになったりする記憶障害や言語能力に異常がみられることがあります。
このほかにも外傷を負った場所により、別の症状が出ることもあります。
検査について
頭部のCT検査を行います。
治療
小さな血腫であれば、血腫内の血液が自然に吸収されるため、多くの場合治療は不要です。
血腫が大きく、頭痛や急に起こる眠気、意識がこんらんしたり、記憶があいまいになったり、からだに麻痺などの症状がある場合は、緊急に外科的治療を行います。
治療は頭蓋骨にドリルで穴を開けて血腫の除去する方法や、ドレーンと呼ばれる出血などを排出するチューブを挿入し、再発が無いか確認しながら数日間排出を行う方法があります。
病気の予防
一般的に頭部外傷は、転倒や転落、事故や暴行、スポーツやレクリエーション活動中の事故が原因となることが多いです。
転倒に対しては日常の運動で転倒しにくいからだづくりや、歩行の補助となる器具の使用、自宅内の段差解消などに注意が必要です。スポーツやレクリエーション活動においては正しいフォームや安全なプレー、頭部を保護する防具の着用などを心がけることをおすすめします。
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脳神経外科
頭痛やめまい、ふらつき、顔面の痛みやぴくつきなどの日常的な症状から、脳卒中(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)、頭部外傷などの緊急を要する疾患や脳腫瘍まで対応可能な体制を整え、安全・安心な医療を提供できるように努めています。 家族歴・高血圧症・糖尿病・高脂血症を持っていたりするなど、気になることがありましたらご相談ください。
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