頚椎症性脊髄症・頚椎症性神経根症
病気の概要
-
背骨をつないでクッションの役割をしている椎間板の加齢に伴う変性に伴って、頚椎の終板に、骨の出っ張り(骨棘)ができることがあります。これが神経根(脊髄から左右に枝分かれする細い神経)を圧迫すると神経根症になります。加齢に伴う頚椎の変形によって脊髄の通り道(脊柱管)が狭くなり、脊髄神経が圧迫されると脊髄症を生じることがあります。いずれも50~60代の男性によく見られます。
-
出典:日本整形外科学会
症状について
首や肩甲骨周辺に痛みが生じたり、手足にしびれが生じたりします。箸が使いにくくなったり、ボタンかけが難しくなったりします。また、足のもつれや歩行障害などがみられることもあります。ひどくなると排尿や排便に異常が出現します。
検査について
X線(レントゲン)撮影やMRI・CTなどで診断します。必要があれば脊髄造影検査まで行います。
治療
保存療法として消炎鎮痛剤・神経障害性疼痛薬の処方を行い、必要時には頚部の安静を図るために頚椎カラー固定を追加して行います。神経症状が持続または増悪する場合には、手術療法として前方除圧固定術や脊柱管拡大術、椎弓形成術などを行います。
-
監修:谷口 暢章
整形外科/脊椎グループ
症状が似ているケガ・病気
お腹や頭が痛い、急なケガ、病院に行ったほうが
良いか迷ったときなどお電話ください。
良いか迷ったときなどお電話ください。
24
時間救急相談ダイヤル